- 【No.1150】黛まどかのツルザラ草子 vol.5
構想日本 メールマガジン #1150 2025.4.3発行
TOPビジュアル:壁画絵師 木村英輝
TOPICS
◆ 黛まどかのツルザラ草子 vol.5
◆活動報告<3月の自分ごと化会議>
◆おしらせ<4月の自分ごと化会議>
◆【編集後記】リザレポンのひとりごと会議
※バックナンバーは こちらから
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黛まどかのツルザラ草子 vol.5
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『枕草子』は平安時代中期に記されたエッセイ集です。作者の清少納言が自然や宮中での生活、人間関係、世相について「これってクールだわ~」「ダサい!」と歯に衣着せぬ物言いで綴っていて痛快です。
『ツルザラ草子』では、時代を現代に置き換えて、ツルツル派にとってのそれ、ザラザラ派にとってのそれは何か?原文のお題を一つ取り上げて、毎号考えていきます。
今回のお題は、『枕草子』第一三四段「つれづれなるもの」=退屈なもの、です。
~退屈なもの~ ツルツル人から見た場合
長いお経、正座はなおさら。古びた商店街。対面販売、タイパが悪い。近所付き合い。お盆やお彼岸など季節の行事、正月前の大掃除、障子の貼り替えはいうにあらず。お節料理。バズッた店の隣の店。よく晴れた週末に客がいないといっそう惨めなものだ。
~退屈なもの~ ザラザラ人から見た場合
コンパクトなお葬式。「リモートお墓参り」はなおさら。巨大なショッピングモール。ロボットのウエイトレス。一年中食べられるイチゴ。業者に頼む大掃除。買ってきたお節料理、たいてい見本の写真と違う。バズった店の長い行列。雨の日でも傘をさして並んでいる姿はいっそう惨めなものだ。タイパは大丈夫?
ちなみに、上の2枚のイラストはAI作成、3枚目のイラストは人が作ったものです。
AIに関しては、今後もいろいろと実験していきたいと思っています。
今回のAI作成のイラストについて、読者のみなさまのご感想などいただけるとありがたいです。
◆黛まどか
俳人。1994年「B面の夏」50句で第40回角川俳句賞奨励賞受賞。2010年より1年間、文化庁「文化交流使」として欧州で日本文化の発信と国際文化交流に尽力。オペラの台本執筆、校歌の作詞、大学客員教授など多方面で活躍。著書に句集『北落師門』、随筆『引き算の美学』など多数。最新刊に『私の同行二人 人生の四国遍路』(新潮新書)。
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活動報告<3月の自分ごと化会議>
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●3月8日 山梨県丹波山村「たばやま自分ごと化会議」(全4回の2回目)
●3月16日 岡山県津山市「つやま未来デザイン会議」(全4回の3回目)
●3月19日 群馬県前橋市「地域福祉市民ワークショップ」提案書手交式(*)
●3月27日 京都府与謝野町「与謝野町自分ごと化会議」提案書手交式(*)
●3月28日 大阪府東大阪市「ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブル」提案書手交式(*)
●3月30日 山梨県丹波山村 たばやま自分ごと化会議(全4回の3回目)
*手交(しゅこう)式:手交は、物品や書類などを直接相手に渡す行為をさします。自分ごと化会議で作った、参加住民の思いがたくさん詰まった「提案書」を、市長や町長に直接手渡しする会を行っています。
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おしらせ<4月の自分ごと化会議>
*近くにお住いの方は、ぜひ傍聴にお出かけください。
詳細は各自治体のホームページ(リンクをクリック)をご覧ください(リンクがない自治体もあります)。
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●4月19日(土)13:00-16:00 岡山県津山市「つやま未来デザイン会議」(全4回の最終回)
【自治体HP】 こちらをクリック
●4月20日(日)13:30-16:30 山梨県丹波山村「たばやま自分ごと化会議」(全4回の最終回)
最近は読書といっても、タブレット本やオーディオブック、紙の本と種類が豊富ですよね。それぞれのメリットを享受できて、ありがたい限りです。オーディオブックは家事や移動中に耳から聴けるので聞き流しに最適。タブレット本は嵩張らず、本屋に足を運ぶことなく色んな本を試せて便利。
しかしそれでも「なくなってほしくないな」と思うのが、本屋と絵本です。本屋での偶然の本との出会い、「こんなに読んだことない本があるんだ」というワクワク感。パラパラと立ち読みしながら購入を検討できる感覚、書店の匂い。本屋は劇的にまちから消えていますが、できるだけ後世に残したいと思う場所です。絵本もまた、デジタルでは味気ないと思います。紙をめくって印刷されている色とりどりの絵を見てお話を読む(読んでもらう)、これはやはり紙の本でなければ難しいのではないでしょうか。ボロボロになった絵本もまた、味わい深いですしね。
◆リザレポン
構想日本広報宣伝リーダー/構想日本ジャーナル編集長。絵本作家としての一面も持つ。夫と二人の娘と地方在住。家では和食、外ではエスニック料理が好き。
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