【No.1145】先日の記者会見の様子をお届けします!
2024.11.14

構想日本 メールマガジン #1145 2024.11.14発行

構想日本ジャーナル

TOPビジュアル:壁画絵師 木村英輝

TOPICS
◆活動レポート<政治資金問題政策提言・記者会見>
◆JIフォーラム温故知新 Vol.2
◆活動レポート<自分ごと化会議>
◆おしらせ<11月の自分ごと化会議>
◆月刊コピー
◆【編集後記】リザレポンのひとりごと会議

※バックナンバーは こちらから


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活動レポート<政治資金問題政策提言・記者会見>
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10/31(木)に政治とカネ問題・根本解決への政策提言について、記者会見/対話の会を行いました。
多くの方にお越しいただき、活発な質疑応答が行われました。
当日の様子はYouTubeアーカイブ(下記リンク)からご覧いただけます。ぜひご覧ください!

YouTubeで会見の様子を見る


あの素晴らしい学びをもう一度。過去のフォーラムから現代にも通じるエッセンスをご紹介します。Vol.2
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第97回“ローテクベンチャー”で日本再生!
―地場産業・中小企業が元気になってこそ、日本は元気になる― 2005年7月25日
パネリスト
◆笹田正之:名古屋メッキ工業(株)スーパーバイザー
◆竹森臣:化粧筆創作家 (株)竹宝堂 代表取締役社長 
◆田中實:石川県山中町長◆田中陽子:クラフトショップ・ゆずりは店主
◆加藤秀樹:構想日本代表
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日本の伝統産業を未来に残すには?約20年前のディスカッションですが、現代に通じる真髄が垣間見えます。とりわけ、広島県安芸郡熊野町の化粧筆は、今や押しも押されもせぬ世界のトップブランドとなりました。(以下フォーラム内容を一部抜粋。敬称略、肩書は当時のもの。)
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・世界的に有名なブランド・エルメスも、元々は馬具の製造から始まり、材料を見抜く目とデザイン能力と技術で、トップブランドになった。日本の全国津々浦々にも、これに匹敵する潜在的な技術や材料が山ほどあり、アイデアの組み換えや発想によって良い将来に繋がるのでは。今日はそういった具体的な話を伺いたい。(加藤)

・現在近代漆器として一番売れているのは、小中学校で使う給食用食器。全国各地へPR展開したい。金沢市は大きいので食器が4万個いるが、当然漆器は長く使うと傷む。全部取り換えると何千万するため、夏休み中に傷んでいる分だけ塗り替えているなどしている。
・海外のオブジェ展に漆器を出展したところ、非常に売れ行きがよかった。それは思い切って欧州のデザイナーやバイヤーを入れ、彼らの感覚にあわせたから。「山中漆器といえば赤と黒」に固執してはだめだと言われ、蒔絵などに着色し、面白く作る工夫をした。職人や商売人は自信を持った。伝統工芸は大事だが、一部方向転換はやむを得ない。(田中實)

・メッキ屋の弱点は、自分で生産する品物がないという点。自分たちの手を通っていても、それを我々の商品だとアピールできない点だった。それではこの厳しい時代には合わないだろうと、技術をブランド化しようと取り組んできて、やっと知的財産・伝統として、お金になるようになった。発想を転換すれば新たな挑戦ができる。
・以前、70歳位のご婦人が亡くなられたご主人の形見であるイヤリングを一つお持ちになったが、表面がかなり劣化して錆びていた。「もう一回綺麗にメッキしていただきたい」ということで、ある技術者が、あらゆる手を尽くしてピカピカにした。ご婦人はそれを見た瞬間、その場で号泣され、私も他の者も涙した。それ以来、私たちの仕事の意義というものを悟り、メッキの技術が将来はブランドとしてなりたつと確信した。あの心意気で具体化していくことが私たちの使命だと強く思った。(笹田)
 
・熊野の化粧筆の最大の悩みは、中国の安価な大量生産品が入ってくること。しかし「熊野町でつくるのは化粧筆であり化粧ブラシではない」と宣伝している。化粧筆は170年の歴史と技術をもつ毛筆から進化した。伝統技術を駆使しつつ、メーカーや関係先と協力し、デザインにも力を入れ、現代の需要に応えている。
・化粧筆の良さがわかるのは、一言でいうと毛先。毛先の切れた筆は肌にあたるとちくちく痛い。熊野の場合は毛先、命毛を大事にして作るため、滑らかな肌触りが感じられる。幸い今まで大量生産型だったものから新しい市場に移行することに成功し、化粧筆の売上は右肩上がり。(竹森)
 
・昔からの日本の手仕事を次世代につなぐためには、若い後継者を育てることはもちろんだが、使ってもらえるものを作ることが重要。物は使って育つ、どんな美しい仕上げよりも使うことでの仕上げに勝るものはない、という。
・手仕事というのは、現代の生活に添って変化するべきではあるが、私が常に痛感するのは、それをしていくときに本来の姿を大事に保っていくこと。本物の大事なところ、なぜそれがあったのか、なぜ生まれたのか、なぜ今まで伝承されて来たのかを本当に知った上で、様々な形になって現代の工芸として現代生活に落とし込まれなければ、道を誤るのではないか。
・手仕事というものは、自然とは切っても切り離せないもの。もっといえば人間そのものも大きなサイクルの中での自然界の中の一つにすぎないと言うことを、大事に考えていきたい。(田中陽)


<JIフォーラムレポート10選>
これまでに行われた講演・討論の中から、今でも参考になる内容の回を選び出し、その要点をまとめたレポート。
こちらからお読みいただけます。


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活動レポート<自分ごと化会議>
*参加者の声は、最後にまとめて掲載
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●山形県南陽市 令和6年度南陽市自分ごと化会議(全4回の2回目)
【日時】10月6日(日)13:30-16:30
【テーマ】少子化時代の子どもたちの望ましい中学校の在り方

●福岡県三井郡大刀洗町 大刀洗町自分ごと化会議(全4回の1回目)
【日時】10月12日(土)13:00-16:00
【テーマ】大刀洗町の農業の未来

●香川県多度津町 多度津町自分ごと化会議(全4回の最終回)
【日時】10月14日(月祝)13:00-16:00
【テーマ】多度津町における地域交通

●群馬県太田市 太田市自分ごと化会議(全4回の1回目)
【日時】10月19日(土)9:00-12:00
【テーマ】地域通貨~誰でも気軽に使えるOTACO~

●奈良県奈良市東部地区 奈良市版自分ごと化会議(東部地区:全4回の1回目)
【日時】10月19日(土)13:30-16:30
【テーマ】私たちの地域と観光について考える~地域の魅力で人を呼ぼう~

●山梨県大月市 大月市事業仕分け(4年目)
【日時】10月19日(土)9:30-16:30
【対象事業】
<事業仕分け>
1. 生活交通対策事業
2. 学校ICT整備・教育推進事業
3. 地域優良住宅維持管理事業
4. 短大入試広報事業
<テーマ型協議>
1. 地域の拠点の活かし方を考えよう
2. インバウンドを大月市に活かす方策を考えよう

●大阪府東大阪市 ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブル(全4回の1回目)
【日時】10月27日(日)9:00-12:00
【テーマ】子どもファースト実現と高齢者のウェルビーイング(生きがいや幸福感)向上の両立をめざしたまちづくり

●群馬県前橋市 地域福祉市民ワークショップ(全4回の1回目)*写真は次回掲載
【日時】11月2日(土)13:30-16:30
【テーマ】1. 障害者のこと 2. 子ども・子育てのこと 3. 高齢者のこと

●福岡県三井郡大刀洗町 大刀洗町自分ごと化会議(全4回の2回目)*写真は次回掲載
【日時】11月2日(土)13:00-16:00
【テーマ】大刀洗町の農業の未来

●山形県南陽市 令和6年度南陽市自分ごと化会議(全4回の3回目)*写真は次回掲載
【日時】11月2日(土)13:30-16:30
【テーマ】少子化時代の子どもたちの望ましい中学校の在り方

●奈良県奈良市月ヶ瀬地域 奈良市版自分ごと化会議(月ヶ瀬地域:全4回の3回目)*写真は次回掲載
【日時】11月3日(日)9:30-12:30
【テーマ】人口減少や少子高齢化によって支えることが難しくなってきた、地域住民で支えている暮らしの活動

 
【参加者の声】 *全ての会議から抜粋
行政が今のことだけでなく、将来を見て仕事をしていることがわかってよかった。
・改善策として他自治体の実例を聞き、私たちの町の将来に夢が持てるようになった
自らが課題について真摯に考えていかなければいけないと強く感じた。
・とても良い雰囲気でした。みんなの発言を取り上げてくれるので話しやすかったです。
市の職員の方の事業への想いについて触れる機会になった。内容や考えを知ることで事業についても関心を持つことができ、認識が変わった。
・無作為で選ばれているから年齢や職業など普段は話すことの無い人達と話すことが出来て面白かった
市民の声が生で届く感覚があった。世代や性別を問わず様々な話が聞けて良かった。

【傍聴者の声】 *全ての会議から抜粋
・さまざまな意見が飛び交い、考えさせられることばかりだった。
・南陽の課題についてここまで深く考えたことがなかったが、色んな課題、そしてそれに対する色んな人の考え、解決案が聞けて自分の考えの成長に繋がった
・住民がざっくばらんに意見交換できているのが、良かった。また自分ごととして捉えようとしたのが良い
・テーマ型協議は住民の意識向上のためにはよい機会だと思う。
・市の行政、政策(課題の対策)に、自分たちが参加している、という感覚は貴重な体験になると思う。2回目以降が楽しみ。


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おしらせ<11月の自分ごと化会議>
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●大阪府東大阪市 ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブル(全4回の2回目)
【日時】11月17日(日)9:00-12:00
【場所】東大阪市役所本庁舎1階多目的ホール
【テーマ】子どもファースト実現と高齢者のウェルビーイング(生きがいや幸福感)向上の両立をめざしたまちづくり
【傍聴】事前申し込みが必要です
【自治体HP】リンク

●鳥取県米子市 自分ごと化会議inよなご(市民主催、事業仕分けタイプ)(1年目)
【日時】11月17日(日)10:00-16:50
【場所】米子市公会堂1F集会室
【テーマ】1. 生活路線運行対策事業 2. フレイル対策加速化事業 3. むし歯予防コンプリート作戦事業
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)/YouTube生配信あり
【実行委員会HP】note 
YouTube

●群馬県太田市 太田市自分ごと化会議(全4回の2回目)
【日時】11月23日(土)9:00-12:00
【場所】太田市役所本庁舎 9階 会議室9A
【テーマ】地域通貨~誰でも気軽に使えるOTACO~
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)
【自治体HP】リンク

●岡山県真庭郡新庄村 新庄村村づくり自分ごと化会議(全4回の最終回)
【日時】11月23日(土)10:00-12:00
【場所】新庄村役場 多目的大ホール
【テーマ】空き家対策・移住施策
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)

●兵庫県豊岡市 豊岡市自分ごと化会議(全2回の最終回)
【日時】11月24日(日)13:00-17:00
【場所】豊岡稽古堂3階 会議室
【テーマ】バス交通をリデザインする ~誰もが気軽に移動できる地域を共に考える~
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)
【自治体HP】リンク

●奈良県奈良市月ヶ瀬地域 奈良市版自分ごと化会議(月ヶ瀬地域:全4回の最終回)
【日時】11月24日(日)9:30-12:30
【場所】月ヶ瀬ワーケーションルームONOONO
【テーマ】人口減少や少子高齢化によって支えることが難しくなってきた、地域住民で支えている暮らしの活動
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)
【自治体HP】 リンク

●山形県南陽市 令和6年度南陽市自分ごと化会議(全4回の最終回)
【日時】11月30日(土)13:30-16:00
【場所】赤湯公民館(えくぼプラザ)1階大会議室
【テーマ】少子化時代の子どもたちの望ましい中学校の在り方
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)
【自治体URL】 リンク

●奈良県奈良市東部地域 奈良市版自分ごと化会議(東部地域:全4回の2回目)
【日時】11月30日(土)13:30-16:30
【場所】東里地域ふれあい会館
【テーマ】私たちの地域と観光について考える~地域の魅力で人を呼ぼう~
【傍聴】誰でも自由に参加(申込不要)
【自治体HP】 リンク




会議とは、参加者があるテーマを自分ごととして受け止め、行動につなげていく場です。つまり、どんな会議も、実は「自分ごと化会議」なのです。構想日本が大切にしているのは、抽象論ではなく、”実感”をもとにした対話。いろんな人の”実感”に触れることで、自分ごと化を促す気づきが生まれる。気づきが多い会議ほど、きっと、いい会議と思えるはずです。
 

【編集後記】リザレポンのひとりごと会議

簡易料理キットをご存知ですか。夕食のおかず1品作るにも、カット済みの材料・調味料・レシピの紙が一つのパッケージで宅配されるサービスです。その評判としては、「何を作るか迷わなくてよい」「材料の分量を考えずとも一揃い届くので楽チン」「余った食材の処理に困らない」など、忙しい主婦に人気のようです。
確かにそのメリットは認めますが、実際に使ってみた感想としては、「なんかバカみたいだな」でした(ごめんなさい)。当然、その分野菜や肉魚は割高だし、ギがちょろんと1本パッケージに入っていたり、まるでおままごとをしているような気分。通常は、お値打ちな材料を購入して、使いたい分だけ料理して、残った分はまた次回考えて、違う料理する。1つの野菜から何通りものおかずが作れるのに、なんでこのレシピ1つに縛られないといけないんだ、とかえって不自由を感じ、すぐに解約しました。
便利・時短・美味しいと評判のサービスも、裏を返せば不自由・無駄にゴミが出る・不経済と感じてしまう、自身のザラザラ的感覚を認識したできごとでした。
 
 
◆リザレポン
構想日本広報宣伝リーダー/構想日本ジャーナル編集長。絵本作家としての一面も持つ。
夫と二人の娘と地方在住。家では和食、外ではエスニック料理が好き。
 

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発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
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