- 【No.1065】安心安全が増えると、「体」で学ぶ機会が減る:脱線!どちて雑談
【No.1065】安心安全が増えると、「体」で学ぶ機会が減る:脱線!どちて雑談
■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
構想日本メールマガジン【No.1065】 2022.06.23 沖縄慰霊の日 発行
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■
<目次>
【1】《【No.1063】寄稿文「ツルとザラ」に対する読者の声》
【2】構想日本企画シリーズ
(1)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談(動画)
ゲスト:瀬戸内サーカスファクトリー代表理事 田中未知子氏
第29話:安心安全が増えると、「体」で学ぶ機会が減る
(2)脱線!どちて雑談 note
(3)身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか
(皆さまからのツルザラご紹介)
【3】ご紹介
(1)8.4万筆の署名を無視して進める再開発の中止に向けて【署名キャンペーン】
(2)6月26日(日) 神宮外苑再開発学習会(ウェビナー)
《どうしてこうなったの?神宮外苑〜 問題は樹木伐採だけじゃない》
□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □
【1】《【No.1063】寄稿文「ツルとザラ」に対する読者の声》
-------------------
先々週のメールマガジンに掲載した、かけそら氏の「ツルザラ」に読者の方からご意見をお寄せ頂きました。
今回はその「読者の声」を2通、紹介したいと思います。
**********
1,メルマガNo.1063の感想につきまして <自治体職員 H氏>
かけそらさんの寄稿「ツルとザラ」に感銘を受けました。
昔からのやり方にもツルが含まれていることがある、一つの事柄にツルとザラが混在していることがある、という視点は大事な視点だなぁと感じました。
友人とツルツル、ザラザラについて話したとき、どちら一方が良いとか悪いとかではなく、場面に応じて使い分けていくべきものなのではないかという意見が出ました。
効率性、合理性といったものは仕事の面では必要だし、今後もしっかりとツルツルの要素を取り入れておくことが必要なんじゃないか。一方で、プライベート、消費行動、社会活動の面では意識的にザラザラの要素を入れていくことが、ゆとりや奥行きを確保することにつながるのかもしれません。
なお、友人は、ザラザラがポジティブな意味合いなら、モフモフとかフワフワとかの方が良いのではないかと言っていました。
話を元に戻すと、ツルツルとザラザラに単純に物事を切り分けて、一方を悪とみなすというのではなく、一つの物事に対し多面的な要素を見つつ、場面状況に応じて、よりよいあり方、対応を見つけていくということが大事だと思います。
引き続き、よりよい社会の実現に向けての構想日本の取組を応援いたしております。
***********
2、読者の声 <公益財団法人日本生産性本部 楠 宏太郎氏>
構想日本がこのツルツル、ザラザラの切り口は、社会に対してものすごい深淵なテーマへの招待状なのだと思いました。
ザラザラからツルツルが生まれるのは、オートマティックで起きてしまうことだと思います。だから企業でも「人が第一」と言いながら、気が付くとそういう気持ちには誰もならないくらいにシステム依存になってしまっています。システム依存している状態が当たり前の社会になっていく。
そうすると誰も本当には当事者意識を持っていないままに日々をやり過ごす社会が成りたっていって、そしてそれは必ずなんらかの形でいつか破局と大きな痛みを生み出すことになるでしょう。構想日本が問題にしているのは、その大きな動きの中で、日本社会を破局ではない方向に構想するために、人々のシステム依存からの脱却を促す目的で、この概念を打ち出してきているのだと思います。だから生活の中で、それぞれの個人であるわたしたち一人一人が感じているざらざらを見直してみましょう、ということを言っているのだと思うのです。
逆にそういう努力をしないでいると、オートマティックにツルツルが拡張していく動きは誰にも止められない慣性を持ってしまいます。それが現代ではAIにかかわる悲観的な未来像に描かれる内容につながっていきます。皆の職がなくなって、なんでもコントロールされる社会になるという地獄絵図です。そうなってしまうと、わたしはそれはそれで、なんらかの形の破局に向かう他はないように思います。どうしてもざらざらの社会に当事者意識を持って、ツルツルのシステムを使いこなしていくという方向にならないと、決して平和な社会にはなり得ません。
~~~~~~~~~
構想日本では、ツルツルとザラザラの両方が選択できる世界二制度の仕組みを考えようと提案しました。
皆さまから頂戴しているツルザラや感想を拝見し、ますますツルザラの奥深さをあらためて感じています。
■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■
【2】構想日本企画シリーズ
-------------------
(1)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談 (動画)
瀬戸内サーカスファクトリー代表理事 田中未知子氏をゲストに迎え、教育の視点から見た日本の話で盛りあがりました。
是非、ご覧ください。
第29話:安心安全が増えると、「体」で学ぶ機会が減る
(瀬戸内サーカスファクトリー代表理事・田中未知子×クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)
こちらから → https://youtu.be/lCNshOvMp3k
・身体的な痛みを知ることで、他人の体も大事にするようになる
・身体性を発揮できる場が、子どもの頃から少なくなっている
・公園、学校で禁止事項が増えすぎている
「どちてって何?」「ツルツルって?」と思った方は、第1話からチェック!
こちらから → https://www.youtube.com/playlist?list=PL1kGdP-fDk396uM9C-x2CaPBM8FeOLZdF
ぜひ本と動画をセットでご覧ください!
こちらから → http://kosonippon.org/wp-manager/book20201207/
-------------------
(2)脱線!どちて雑談 note
noteに仕立て直したどちて雑談を、是非、ご覧ください。
安心安全が増えると、「体」で学ぶ機会が減る
こちらから → https://note.com/hi_kato/n/n4e64ca19a5ad
(瀬戸内サーカスファクトリー代表理事・田中未知子×クリエイティブディレクター・谷野栄治×構想日本代表・加藤秀樹)
・子どもにとって、学校の外は“サーカス”だった
・「排除」することで平穏を得ているのか
・違っている方を褒める学校があっていい
※Note(ノート)は、クリエイターが文章や画像、音声などを投稿し、ユーザーが応援できるメディアプラットフォームです。
-------------------
(3)身の回りのツルツルとザラザラを仕分けてみませんか
これまでに皆さまから頂戴した、“ツルザラ”をご紹介していきます。
「ツルザラ」の視点は自分の立ち位置で変わるのかなと思います。これからも、ツルザラをご紹介していきます。
まずは、読者のみなさんと一緒にツルザラ仕分けをしていきたいと思っています。
~あなたの“ツルザラ”~
・匿名希望 氏のツルザラ
ツルツル >レトルト離乳食、工場で作られる大量生産のパン、偏差値(能力の数値化)
ザラザラ >手作りの離乳食、天然酵母のパン
・K 氏のツルザラ
ツルツル >Webミーティングやメールなど、非対面でのでのやり取りで仕事ができること
ザラザラ >対面でのやり取りや、昼休みの何気ない会話から始まる業務の相談
「今の社会でこれが問題だ」と思うことを併せてお尋ねしています。
・匿名希望 氏「都市部と地方の教育格差(学校のレベル、塾、親の収入や意識)」
皆さまは、どんなことにツルザラを感じられますでしょうか。是非、ご参加ください。
▼仕分けのお願い
1、あなたの身近で「ツルツル」だと思うものを教えてください。
2、あなたの身近で「ザラザラ」だと思うものを教えてください。
下記、グーグルフォームよりご回答ください。
https://forms.gle/EosCiVcQWP2tZfum9
<背景>
今の社会は、経済を成長させ「お金が増えるとみんなが幸せになる」が前提です。
そのために自由化・効率化=ツルツル化(効率の悪いものを極力減らすこと)をしてきました。
昔からの生活にある、デコボコ・ザラザラ(手間をかけてものを作ること、習慣の違いなど)を減らし、物もお金も人も画一化し、効率的に動かし、今やツルツル・ピカピカです。
構想日本はザラザラ社会の方が平和で、多くの人が幸せになれると考えています。SDGsとはツルツル化を見直そうという運動とも言えます。しかし、世界はまだツルツル化が進んでいます。
そこでまずは、ツルツルとザラザラの両方が選択できる世界二制度の仕組みを考えようと提案しています。
詳細はこちら 構想日本HP → http://kosonippon.org/wp-manager/turuzara_0308/
■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■
【3】ご紹介 構想日本が応援している活動に関するお知らせです
-------------------
(1)8.4万筆の署名を無視して進める再開発の中止に向けて【署名キャンペーン】
「神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」
皆さまのおかげで注目が集まり、明治神宮外苑の再開発計画が、広く知られることとなりました。
様々なメディアでも取り上げられ、若い方たちからも声が上がっています。
渋沢栄一、三井八郎右衛門(三井創業者)、徳川家達(徳川宗家16代当主)、阪谷芳郎東京市長(現在で言えば東京都知事)有志らが作った明治神宮外苑を、後継たちである小池東京都知事や企業が、今後どういった対応を見せるのか、これからも見守っていきましょう。
~明治神宮外苑再開発の問題点~
1,SDGsに逆行する、大規模再開発による環境への影響。
(樹木を伐採し、高層建築物を増やせば、莫大なCO2が排出される)
2,「イチョウ並木は保存をする」と都は言うが、現計画では今のような景観は保たれない。
(イチョウ並木の背後に高い壁が作られ景観は激変。掘削工事で根が痛み、銀杏が枯れる可能性もあり)
3,誰もが使えるスポーツ施設(第二球場、軟式野球場、ゴルフ練習場、フットサル場ほか多数)が全て廃止。
(会員制のテニスクラブは残る)
今後、三井不動産、伊藤忠、日本スポーツ振興センター、明治神宮に向けて何度でも要望書を届ける予定です。
今ならまだ間に合います。そのためにまだまだ署名は続けます!皆さまには、SNSなどでさらなる拡散をお願いいたします。
第3回の勉強会も開かれます。下記、ご覧いただき、是非ご参加ください。
こちらから → https://www.change.org/p/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B-%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%A4%96%E8%8B%911000%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%82%92%E5%88%87%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E5%86%8D%E9%96%8B%E7%99%BA%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%AF%E8%A6%8B%E7%9B%B4%E3%81%97%E3%82%92
-------------------
(2)6月26日(日) 神宮外苑再開発学習会(ウェビナー)
《どうしてこうなったの?神宮外苑〜 問題は樹木伐採だけじゃない》
SDGs(環境、社会、経済)、いずれにおいても問題を抱える神宮外苑再開発。
市民参加の開発計画、問題提起とどうしたらより良い計画にできるのか考えます。
■日時:6月26日(日)18:00〜20:00
■内容:
・講演「神宮外苑再開発計画はSDGsにかなうのか?」
原科幸彦氏 (千葉商科大学学長・環境計画政策、環境アセスメント)
・対談「どうしてこうなったの?神宮外苑」
森山高至氏 (建築エコノミスト)、ロッシェル・カップ氏(経営コンサルタント・オンライン署名発起人)
《申し込み方法》
■オンライン/zoomウェビナー参加(無料):事前登録制 500名まで
事前登録申し込みフォームはこちら>
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_pdKt-z0wTK-lddQ9bJQJPQ?fbclid=IwAR2pWPFx3T0bAal2zCTyV8oMPb0d9Va0y31fwgcI6ZF9yxt50Cc1qYcgI8A
■主催・問い合わせ:神宮外苑を守る有志ネット事務局
Nishikawa★j-web.or.jp ★をアットマークにかえてください。
――――――――――――――――――――――――
*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします) info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として今後HPに掲載予定です。また、メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。
*不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記してください。氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記してください。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
――――――――――――――――――――――――――
(編集後記)
今日は、沖縄慰霊の日。沖縄戦での犠牲者の霊を慰め世界の恒久平和を願う日。
日本軍は地元民を巻き込み20万人以上が亡くなりました。(県民の4人に1人)
平和の礎には沖縄戦で亡くなられた人の氏名が、国籍や軍人、民間人の区別なく刻まれています。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆J.I.メールマガジンは、構想日本の活動情報などをお届けする無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させていただいた方、2.ホームページで直接申し込まれた方に配信しています。
◆登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡ください。
◆みなさんの個人情報は構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に関わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。
◆転載をご希望の場合は、ご一報ください。
◆構想日本会員・寄付は、随時募集しております。
□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
Copyright(C) 1999-2022 構想日本 All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□