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構想日本メールマガジン【No.978】 2020.09.24 発行
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<目次>
【1】今後の活動予定
5年間の総合戦略の成果と今後 9月26日(土) 13:00~ 茨城県行方市
【2】お知らせ
『JUDGIT!』政府の事業を簡単に検索 例:デジタル
【3】ご紹介
「明日の自分を助けよう。」現代の駆け込み寺 ☆クラウドファンディング☆ のお願い
【4】巻末寄稿文
「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第五十弾 久田見からくり祭り 2017・4・21」
至学館大学 コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
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【1】今後の活動予定
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(1)「なめがた市民100人委員会 第1回」 9月26日(土) 13:00~
総合戦略※の更新を目的に【なめがた市民100人委員会(住民協議会)】第1回 開催
5年前に策定した総合戦略の基本プロジェクトから下記の5テーマを設定し議論。
【テーマ】「働く場の拡大プロジェクト」「健康で文化的なまちプロジェクト」「住みやすい地域プロジェクト」「みんなで育むプロジェクト」「情報発信で日本一プロジェクト」
行方市では、5年前の計画策定に続き、無作為抽出で選ばれた3,000人の中から応募のあった多様な市民が中心になって作る2回目の試み(5年前も構想日本が協力)。
【日 時】9月26日(土) 13:00~16:00(予定)
【会 場】レイクエコー 茨城県鹿行生涯学習センター(茨城県行方市宇崎1389)
☆会場に関する問い合わせ先 行方市企画政策課(電話:0299-72-0811)
詳細はこちら → http://kosonippon.org/wp-manager/namegata2020/
5年前の策定経緯など、詳細は下記をご覧ください。
行方市HP → https://www.city.namegata.ibaraki.jp/page/dir004825.html
※2015年度からの5年の政策目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめたもの。
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【2】お知らせ
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『JUDGIT!』政府の事業が簡単に検索できます
お気軽に『JUDGIT!』をご利用ください。
まずは、こちらへアクセス → http://judgit.net/
例:キーワード「デジタル」で検索すると
☆経済産業省 経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業 (旧名:電子経済産業省構築事業) https://judgit.net/projects/4116
☆復興庁 被災地域情報化推進事業 https://judgit.net/projects/2592
☆文部科学省 教科書の検定調査発行供給等 https://judgit.net/projects/2929
日々の生活の中で、気になった言葉で検索してみてください。皆さんのご意見を反映して、どんどん充実した『JUDGIT!』にしていきます。
ご意見、ご感想をお待ちしております。
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【3】ご紹介 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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「明日の自分を助けよう。」 現代の駆け込み寺 ☆クラウドファンディング☆ のお願い
明日の自分を助けよう。コロナ不安に立ち向かう「新型コロナウィルス対策窓口」
公益社団法人日本駆け込み寺では、歌舞伎町を拠点にDV、家出、ストーカー、家庭内暴力、虐待などの問題を解決してきました。
新型コロナウィルス感染拡大において、現在、新宿歌舞伎町では相談者が急増しています。昨年の同時期より、毎月約50~100件の相談が増えているにもかかわらず、十分な窓口の確保が難しい状態です。相談員を増やし、LINE窓口を設置するなどさまざまな対応を実現するためにも、みなさまのご支援をお願いします。
そこでお願いです!
窓口対応増強のため、現在、READY FORにてクラウドファウンディングを実施しています。
目標金額 350万円 締切 10月28日(火)10月28日23:59まで
~いただいたご支援の使い道~
・相談員を増やし、開設時間を延長。土日も受付
・シェルターを運営し、行き場のない女性・出所者を保護
・通話代のかからないLINE相談窓口を設置 ほか
★これまでの相談内容(一部)
・コロナウィルスにより会社が倒産、寮から出され、住む家がない
・パートを突然解雇された
・自粛生活により、夫からDVを受けている など
クラウドファンディング こちらから → https://a-port.asahi.com/projects/kakekomi-shinjuku/
公益社団法人日本駆け込み寺 現代表:浅井夕佳里
駆け込み寺発起人:玄秀盛よりメッセージ
「もうだめだ」とあきらめている人に一人じゃないよと知ってもらいたい。そして前を向く一歩を一緒に歩んでいきたい。絶望に陥っている人に手を差し伸べたいと願っている人に、活動の輪を広げてもらいたいです。
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【4】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第五十弾 久田見からくり祭り 2017・4・21」
至学館大学 コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
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犬山祭の1週間後が八百津祭り、その1週間後が久田見からくり祭りと続く。2017年の犬山祭は2日とも晴天。八百津祭りは2日とも雨。この季節は「菜種梅雨」とも呼ばれるように雨が多い。祭の準備も人出も盛り上がり方も、すべてこの雨の状態により天と地の違いが出るから祭関係者は天気に一喜一憂する。
久田見からくり祭りは岐阜県加茂郡八百津町久田見、白鬚神社と神明神社の祭である。自宅のある愛知県最北端犬山市から車でほぼ1時間。からくりの祭としてつとに有名でありながら、今まで見たことがなかったので、期待に胸弾んだ。
久田見祭りは木曽と飛騨と美濃の融合文化が、尾張へ至る山間の小さな部落に凍結され、春風に解凍された絵巻物の世界だった。
「だんじり」と呼ぶ曳山が6台、白鬚神社と神明神社にお練りする。背中に大きな御幣を担いだ馬が「だんじり」を先導する。「だんじり」のからくり奉納の前に獅子が舞う。祭の原型がきちんと継承されていて、まず感心した。
この祭の一大特徴は、「糸切りからくり」と呼ぶからくりの様式にあり、国の無形民俗文化財になっている。犬山祭のからくり人形はプロ職人の技で人形自体が文化財であるが、ここのからくり人形は住民が作る素人の技である。この毎年作り続ける住民の継続性が無形文化財たるゆえんなのであろう。
もともと人間は文化財などという価値観とは無関係に祭を始める。しかし、祭は回数を重ねるうちに歴史の重みを加え、文化財としての価値と権威を行政が裏付け、保存する考えになる。我々はこの際文化財には有形と無形があり、有形は「モノ」であり、無形は「ココロ」であることを理解しなければいけない。
6台の「だんじり」は二輪車で高さ5メートルくらいの2層構造、彫り物もよし、水引幕も鮮やか。上階で舞うからくりは毎年演目を変える。同行したロボット研究者の末松良一さんが、これはまさに江戸時代のロボットコンテストだと表現した。犬山祭も当初は二輪車の大八車で曳いた記録があるが、大八車が曳山の原初の形である。
年々過疎化している地域らしいが、逆にこの祭が過疎化に歯止めをかけていることが確実な証拠は、祭を楽しむ住民の表情がいい。この部落の人たちの一年はこの祭のためにあるに違いないし、2日間の祭のために絶えず準備し身構えていると思われる濃密な空気がそこにはあった。祭こそが、人と人との絆を生み、支え合う共同体を形成しているのだ。その中心にご先祖を祀る神社があり、歴史継承への求心力の精神性を育むという構図。
桜は満開より散り初めがよい。盛りを過ぎた桜が、はらはらと祭を楽しむわれわれの頭上に舞った。暮れ泥む帰り道、春風が山里に運んでゆくあの祭囃子は、体に染みついた日本の旋律であった。
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石田 芳弘(いしだ よしひろ)
愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。
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(編集後記)
今年は各地のお祭りが軒並み中止や縮小されていて、とても寂しい限りです。
石田氏のお祭シリーズで、あらためて「祭」の持つ重要性を考えたいと思いました。
小さい頃に親しんだお祭は、故郷の拠り所にも、地域を纏めるよすがにもなるのではないでしょうか。
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