- 【No.782】「隣組と回覧板」 |元岐阜県加子母村長 粥川 眞策氏|
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J.I.メールニュース No.782 2016.11.10 発行
「隣組と回覧板」
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【1】<巻頭寄稿文>
「隣組と回覧板」
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策
【2】<お知らせ>
(1) 第230回J.I.フォーラム 11月29日(火)開催
(2) 今後の構想日本の活動
【3】<構想日本の取組>
浜松市防災住民協議会
国の行政への住民直接参加 日本初の試み!
【4】<ご紹介>
「ねっか さすけねぇ」 日本再発見塾 in奥会津
11月18日(金)、19日(土)実施!
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【1】「隣組と回覧板」
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策
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隣保班というのは「隣組」のことです。アメリカと戦争が始まったとき、隣組の歌がはやりました。
「とんとん とんからりと 隣組 格子を開ければ 顔なじみ 廻してちょうだい回覧板 知らせられたり 知らせたり」という歌です。
この歌に歌われた隣組のことを、私の小学生のころは「五(ご)ちょう」と云っていました。
昭和の初めのころです。この「五ちょう」の家々をまわす通知状(回覧板)のことを「夕つぎ」と云っていました。
そのころはどこの家も野良仕事に忙しくて、日中に回覧板を回すヒマがなく、仕事を終えた夕がた回したので、「夕つぎ(ゆう継ぎ)」と言ったのだと思います。
「夕つぎ」は、厚紙を二センチほどの幅に切って、それにハガキより少し大きめな障子紙を国旗のように貼り付け、その紙に筆書きで通知文が書いてありました。子供が持っていくとき、その紙を破るといけないので、棒状の厚紙に通知文をくるくる巻いて子供に持たせていました。
「五ちょう」の世話役や隣保班の班長は、どこの家でも順番に引き受けていましたが、区長になると、決った家々から選挙で選ばれたので、区長はみな筆の立つ人ばかりでした。
「夕つぎ」の文章は、回章という見出しで、次に本文が書いてありました。そのため「夕つぎ」はのちに「回章(かいしょう)」と呼ばれるようになりました。そして、「隣組」の歌が流行りだすころに、全国的に「回覧板(かいらんばん)」に統一されたのだと思います。
後に、わたしは徳川家康が農村を統治するため「五人組」の制度を創ったことを知りました。この五人組の制度が、後世わたしの村では「五ちょう」になったのではないかと思います。
「五ちょう」は五戸の家で構成されていました。わたし達の「五ちょう」は、松野屋、白木屋、徳永、吉松屋、桝屋の五戸でした。現在の隣保班は十五戸から二十戸程度で構成されています。
その「五ちょう」が、わたしが高校を卒業した昭和十七年の初めには隣保班になっていました。
戦争が始まって全国的に統制が厳しくなり、隣組も「隣保班」とい名称で統制されたのではないかと思います。それ以来わたしの村では隣組のことを隣保班と呼ぶようになりました。
私たちの隣保班は、戦争終結時は戸数が十七戸で、住民が百七人でした。今は九戸で24人。元気な年寄りがたくさんいます。
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粥川 眞策 (かゆかわ しんさく)
大正13年岐阜県加子母村に生れる。小学1年生のとき満州事変と上海事変、2年生のとき五・一五事件、5年生のとき二・二六事件が起る。中学1年生のとき日中戦争、高校2年生のとき太平洋戦争が始まる。高校卒業後岐阜市役所に勤務、昭和19年軍隊に入隊、20年復員、戦後食料増産に励み、のち林業で生計を立てる。昭和38年村議員に当選。昭和49~昭和60年 村議長に就任。平成3~17年の合併まで村長就任。
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【2】(1) 第230回J.I.フォーラム 11月29日(火) 開催
トランプ大統領誕生! アメリカ、そして日米関係はどうなるか
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1年前には誰も予測しなかったトランプ大統領の誕生です。
これからアメリカの政治、日米関係はどうなるのか、ますます予測がつきません。
選挙戦での発言どおりの内向き、白人中心の政治になるのでしょうか。さらに、こういう状況をもたらしているアメリカ社会の動向はどうなっているのでしょうか。
3人のトッププロに伺います。
◯日 時:11月29日(火) 18:30~20:30 (開場18:00)
◯会 場:アルカディア市ヶ谷 6階 「伊吹」 (千代田区九段北4丁目2番25号)TEL 03-3261-9921
http://www.arcadia-jp.org/access.htm
※場所にご注意ください
◯ゲスト:久保 文明(東京大学大学院 法学政治学研究科 教授)
河野 太郎(衆議院議員 前行政改革担当大臣)
田中 均 (日本総合研究所 国際戦略研究所 理事長)
◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)
◯主 催:構想日本
◯定 員:100名
◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。
アルカディア市ヶ谷 2階 レストラン
※フォーラムへのご参加は11月29日(火)12:00まで info@kosonippon.org にお願いします。
お申し込みはこちらから http://kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
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(2)《今後の構想日本の活動》
11月13日(日)静岡県 浜松市 第1回浜松市防災住民協議会 ※詳細は【3】にあり
11月20日(日)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」(全4回中の第2回)
※ナビゲーターとして、河野太郎衆議院議員(前防災担当大臣)と、山中光茂前松阪市長が参加予定。
今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。
http://kosonippon.org/wp-manager/blog/?page_id=1079
《その他》
2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)
公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏。
次回は、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏。
2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)
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【3】<構想日本の取組>
浜松市防災住民協議会
国の行政への住民直接参加 日本初の試み!
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★ 浜松市防災住民協議会 ×内閣府「防災4.0」未来構想プロジェクト ★
内閣府と浜松市が、無作為に選ばれた住民と防災について直接対話。
国の行政に地域住民が直接参加するのは日本初の試み!
河野太郎防災担当大臣の下で行われた「『防災4.0』未来構想プロジェクト」で、激甚化する災害に備えるには、地域住民一人一人が防災を「自分ごと」として捉えることが重要だ、と提言。
この提言を受け、内閣府が浜松市とともに、「浜松市防災住民協議会」を共同で開催。
構想日本はその企画、進行全般を担当。
【日 程】 第1回 平成28年11月13日(日)14:00~17:00(全5回)
【会 場】 浜松市役所 8F 全員協議会室
【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます) ※途中入退出可、事前申し込み不要
※第2回以降の日程・内容等 詳細は、浜松市のホームページで https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/juminkyogikai.html
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【4】<ご紹介>
日本再発見塾 in奥会津 「テーマは【ねっか さすけねえ】」※1
参加者 募集中!!
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日本再発見塾は、日本各地に根付いた文化、伝統、歴史に触れ、その魅力を再発見し、地域を日本を元気にしよう。そして自分自身ももっと元気になろうという活動です。
各界で活躍する文化人や著名人が開催地を訪れ、そこに暮らす人びとや参加者と共に地域の文化を体験し、交流し、そして再発見した情報を発信します。
「聞き歩き」や奥会津ならではの食事や体験をとおして、奥会津の魅力や、ひいては日本の良さをいっしょに再発見しましょう!
■開 催 日:2016年11月18日(金)、19日(土)
■開催会場:福島県 奥会津5町村(柳津町/三島町/昭和村/只見町/金山町)
■参加予定者(呼びかけ人・ゲスト):黛まどか(俳人・呼びかけ人代表)、稲垣文彦(中越防災安全推進機構 理事)、玄秀盛(公益社団法人 日本駆け込み寺代表理事)、佐川旭(建築家)、塩野米松(作家)、田中未知子(一般社団法人 瀬戸内サーカスファクトリー代表理事)、田中陽子(株式会社ゆずりは代表取締役)、藤原誠太(養蜂家)、エバレット・ブラウン(湿板光画家)
■参加費:てわっさ体験コースにより、宿泊費・体験内容が違うため、参加費が異なります。
■てわっさ体験コース:※2
1、柳津町:あわ饅頭作り体験 2、三島町:山ブドウの皮でストラップ作り体験 3、金山町:蜜ロウソク作り 4、昭和村:からむし織コースター作り体験 5、只見町:あがりこの森と叶津番所で文化体験。
■申込方法:
・Webから http://nihonsaihakkenjyuk.wixsite.com/okuaizu-tadamisen/blank-4
・FAXまたはE-mailでの申込みの場合
氏名・住所・連絡先(電話番号、メールアドレス)・年齢・性別・交通手段・希望コースを記入の上、FAXまたはE-mailでお申し込みください。
■締め切り: 11月11日(金) 各コース10名・先着順
■問合せ・参加申込:日本再発見塾奥会津実行委員会事務局〈金山町観光物産協会内〉
TEL:0241-42-7211/FAX:0241-82-5810/E-mail:nihonsaihakkenjyuku.okuaizu@gmail.com
※1「ねっか さすけねえ」とは、会津全域で使われている「何にも心配いらないよ!」という意味の方言
※2「てわっさ」とは、手わざ・手作り・手遊びという意味の方言。
☆プログラムの詳細はホームページをご覧ください。http://nihonsaihakkenjyuk.wixsite.com/okuaizu-tadamisen
★良い季節ですので、土曜日も是非宿泊し、週末を楽しんでいただければと思います。宿泊の情報等は、下記の問合せ先<金山町観光物産協会>にご相談ください。
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