- 【No.763】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十五弾 郡上(ぐじょう)踊り」 |至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘氏|
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J.I.メールニュース No.763 2016.06.30 発行
「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十五弾 郡上(ぐじょう)踊り」
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【1】<巻頭寄稿文>
「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十五弾 郡上(ぐじょう)踊り」
至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
【2】<お知らせ>
(1) 第226回J.I.フォーラム 7月開催
(2) 今後の構想日本の活動
(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!
(4)「現場みらい塾」 第4期 募集中
【3】<ご紹介>
(1)《日仏共同創作公演 空中パフォーマンス「YA!」》
先週のメルマガ執筆者 田中 未知子さんからのお知らせです
(2)国際社会も危ぶむ日本の表現の自由と報道の萎縮
藤田早苗さんの報告会
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【1】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十五弾 郡上(ぐじょう)踊り」
至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
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人生は人と書物と場所との出会いを大切にという教訓を若いころ教えられ、実践の中に生かしてきた。
郡上踊りに深い思いを感じたのは清水正光さんとの出会いであった。
鮎釣りの名人と紹介された清水さんは、郡上踊り新正春駒会を主宰されていた。80歳(当時)と言っておられたが実に若々しく、宴席へ三味線を持ってこられ、かわさき・春駒・三百など旅情溢れる郡上節を披露、それぞれの唄の背景と意味の解説を聞いた。
奥美濃の山々と清流のせせらぎと山奥に暮らす民の生活の喜怒哀楽が溢れ、日本人の遺伝子が持つふるさとの琴線に触れる民謡の力を知った。
郡上踊りは日本三大盆踊りであるが、三大民謡でもある。
郡上市は平成の合併で7町村が一市になり誕生。最近話題の2025年の人口動態を予測した日本創生会議の報告書によると消滅可能都市とみなされているが、この町に来てみると無機的な中央官僚の作文だと知る。
踊りの中心地八幡(はちまん)は奥美濃の小京都と呼ばれ、木造の旧八幡役場などを中心に古い町並みの残る美しいスポットだ。
かねてからの私の持論はコミュニティが祭を育み、祭がコミュニティを支えるという関係である。郡上踊りはこの深い山並みと長良川の清流に囲まれた八幡の町並みなくしては成立しえない。
さて盆踊りについてだ。正月とお盆は日本人の最大宗教行事である。お盆は仏教のご先祖を迎える行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」から来たものだが、もともと釈迦が説く仏教は人間の諸欲を断つことによって救済される宗教であり、先祖崇拝の教えはない。
仏教は日本に伝わり先祖の霊を貴ぶ古神道と一体化し、時代と共に神仏習合日本特有の宗教観のお盆を作り上げた。今の日本で全国的に展開される盆踊りには、なんら宗教的なものはないというものの、通奏低音として縄文のアニミズムと渡来宗教の仏教の響きが聞こえてくる。
郡上踊りのスケールは大きい。7月中旬から9月下旬まで32夜続き、特に8月13日から16日までの3日間は盂蘭盆会と称して未明まで夜を徹して30万余の観光客が踊りに熱狂する。
木造2層、寺社風構造の屋形を組み、2階で三味線・太鼓・笛をお囃子に、唄・掛け声の人たちの演奏で(踊りの振り付けは単純なものだから)、同じアホなら踊らなソンソンと観光客も踊り出す。
3日3晩踊り狂うという事はいったい何なんだろう。
現代はすべての価値観が数値で測られるから効率やスピードが求められる。町の価値でも人口が多いほうが上だ。ところが量から質の価値に考えを変えると、途端に違うものが見えてくる。
鄙びたお囃子、何となくなまめかしい浴衣姿、踊りの時わざと鳴らす乾いた下駄の音、周りの黒々とした山々と満点の星、見知らぬ人との出会い、それらは時間を止めて非日常の興奮をもたらす。
そこは祭特有の神が下りてくる時間帯でもある。
郡上おどり 日程 ほか http://www.gujokankou.com/about/about02/about02_02
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石田 芳弘(いしだ よしひろ)
愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。
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【2】(1)第225回J.I.フォーラム 7月 開催
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「イギリスのEU離脱の歴史的な意味」
ゲストは現在依頼中。
日程等、詳細が決まり次第、随時ご連絡申し上げます。
どうぞ、お楽しみに。
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(2)《今後の構想日本の活動》
《その他》
2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1」 (代表 加藤秀樹)
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(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!
Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。
代表 加藤秀樹
◇3月8日 防災を「自分事」に
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20160308-00055180/
ディレクター 伊藤伸
◇6月24日 18歳以上なのに投票ができない? ~下宿中で住民票を移動していない学生有権者は選管に確認しよう!~
http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20160624-00059168/
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(4)「現場みらい塾」 第4期 募集中
人口減少、高齢化、不十分な予算と人員など、自治体にとってはますます厳しい時代です。
政府の「地方創生」も続きそうにありません。
自治体間で税金や人口の奪い合いをするのはゼロサム、つまり持続可能ではありません。
それでも、視点を変え、従来の延長線上で考えることをやめると、解決策が見えてくるのです。
この塾は、従来型の研修ではありません。
自治体のどの仕事にも応用できる、「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。
他自治体の職員、議員、民間人と一緒に半年間議論し、学び合うゼミ形式のプログラムです。
受講生はこれまでに約70名。問題意識の高い自治体職員、議員のネットワークも大きい財産です。
ここから日本が変わります。
― 第4期カリキュラム ― ※現時点の予定ですので、変更の可能性があります。
第1回:7月30日(土)13:00~18:30、31日(日)10:00~16:00
第2回:8月27日(土)10:00~18:00
第3回:9月24日(土)10:00~18:00
第4回:11月5日(土)13:00~18:30、6日(日)10:00~16:00
自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。
その他詳細はこちら
http://kosonippon.org/wp-manager/project/detail.php?id=713
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【3】<ご紹介>《日仏共同創作公演 空中パフォーマンス「YA!」》
(1)先週のメルマガ執筆者 田中 未知子さんからのお知らせです
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瀬戸内サーカスファクトリー初の、空中パフォーマンス創作公演。
演出を手掛けるのは、現代サーカス界で伝説となった空中ブランコ集団「レザッソ」の元メンバーで解散後に「シルク・ヴォスト」を旗揚げした ブノワ・ベルヴィル です。
高松市塩江町でブノワと3人の日本人アーティストは滞在制作し、屋島山上で作品を発表。ここから、歴史が始まります。
◇日 時:7月2日(土)17:30〜 7月3日(日)17:30〜 (開場は30分前)
◇場 所:屋島山上「県木園」(香川県高松市)
◇前売り 一般3,500円 中高生以下1,500円 ※当日は各500円増し 未就学児無料(保護者の方と同席または桟敷席になります)
参加方法等 詳細はこちらから → http://www.setouchicircusfactory.com/ya.html
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(2)国際社会も危ぶむ日本の表現の自由と報道の萎縮
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《報告》藤田早苗さん(英国エセックス大学人権センターフェロー)
今、日本のメディアには報道したいことを報道できる「自由」があるのでしょうか?
NHKやTBSキャスターの降板、総務大臣の「電波停止」発言などもあり、巷では報道の萎縮、忖度などと危ぶまれています。
国際社会で日本のメディア、表現の自由の何が危険視されているのかをお話していただきます。
◇日 時 7月4日(月)10:00~11:30
◇会 場 アートフォーラム あざみ野 2階 セミナールーム(横浜市営地下鉄、東急田園都市線「あざみ野駅」下車 徒歩5分)
◇定 員 60名(お申込みはお早めに)
◇資料代 500円
◇お問合せ・お申込み先 090-9019-9026・090-8588-1819 Eメール:kurashi_kempou912@yahoo.co.jp
◇主 催 くらしと憲法をつなぐ会・憲九会
◇共 催 ストップ秘密保護法かながわ・平和と教育を考える都筑区民の会
*保育(有料・要予約)(1歳半~未就学児)*駐車場(有料・要予約)。
詳細はこちらから → http://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/
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