- 【No.626】『施設仕分け』スタート ―公共施設を住民にとって最適な状態にするために― |構想日本 政策アナリスト 川嶋 幸夫|
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J.I.メールニュース No.626 2013.10.24発行
「『施設仕分け』スタート
―公共施設を住民にとって最適な状態にするために―」
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【1】<巻頭寄稿文> 「『施設仕分け』スタート
―公共施設を住民にとって最適な状態にするために―」
構想日本 政策アナリスト 川嶋 幸夫
【2】<お知らせ>
(1) 第194回J.I.フォーラム 10月28日(月)開催
「『熱い市町村長たち』第一弾 ―『若者』『バカ者』『よそ者』
市長大いに語る―」
(2) 10月最後の事業仕分けは、三島市。
11月初めは伊勢原市議会会派創政会。
(3) 新ウェブサービス「JUDGIT!」 11月上旬より本格稼働!
http://judgit.net/
(4) MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013 HAND MADE BY / FOR ME
「心地よい生活をデザインする~東北の手仕事~」
【3】<お願い>棚に眠っている本やDVDを構想日本に寄付して下さい
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【1】 「『施設仕分け』スタート
―公共施設を住民にとって最適な状態にするために―」
構想日本 政策アナリスト 川嶋 幸夫
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多くの自治体で高度成長期に整備した公共施設の老朽化が進んでいます。
耐震化やバリアフリー化、省エネ化など、施設そのものの改良が求められ
ています。また、人口が減少し、少子化と高齢化が進展するなかで、市や
町の中での人口移動も加わり、公共施設に対するニーズが変化しています。
それに対して、市町村合併当時の施設がそのままの状態で継続使用され、
住民のニーズに応えられてないケースもよく見られます。
一方で、各自治体とも財政状況は大変苦しく、今ある施設を、このまま
将来に亘って維持していくことは困難となっています。必要な維持管理が
十分に手当されなければ先般の中央道笹子トンネルのような大事故にもつ
ながりかねません。
そこで、構想日本は、公共施設を最適な状態にするための「施設仕分け」
を各自治体に呼びかけてきましたが、来る11月24日(日)、公開による全
国初の「施設仕分け」(高松市公開施設評価)が香川県高松市において、
実施されることになりました。
公共施設は、「つくる」ことが目的ではなく、住民に必要な施策を実施
する「手段」として整備するものです。「施設仕分け」では、まず、個々
の公共施設で実施する「事業」の必要性や効果などを検証したうえで、公
共施設の量や配置、機能などを点検します。
点検にあたっては、「事業仕分け」で蓄積されたノウハウを活用し、ま
ず「コーディネーター」と「ナビゲーター」(2人)が専用の「施設シー
ト」に基づき、課題や論点整理のための質疑応答を担当の職員や関係者等
と行います。次にこのやりとりをうけて無作為抽出で選ばれた「市民評価
者」がさらに質疑応答を行い、最終的には「市民評価者」が、施設の配置
や有効活用、管理運営方法などについて判定を行います。
公共施設の最適化への取り組みは全自治体共通の重要な課題ですが、ど
この自治体でも「総論賛成各論反対」となっているのが現状です。誰しも、
自分がよく使っている施設は維持してほしいというのは人情でしょう。し
かし、それでは、全体が総倒れになる危険もあるのです。そこをどう打開
していくか、その切り札となりうるのが施設仕分けなのです。施設の関係
者だけでなく納税者である市民が「自分ごと」として議論に参加し、各論
における合意形成を図るしくみとして実施する「施設仕分け」をみなさん
の自治体でも活用して下さい。
○名 称 高松市公開施設評価
○主 催 高松市
○協 力 構想日本
○日 時 平成25年11月24日(日)、午前9時~午後5時
○場 所 高松市役所 13階大会議室
○対象施設 (1) 保健センター
(2) スポーツ施設
(3) 総合福祉会館
(4) 温浴施設
○評価者等 コーディネーター 伊藤 伸(構想日本総括ディレクター)
ナビゲーター 福嶋 浩彦(中央学院大学教授)
川嶋 幸夫(構想日本政策アナリスト)
市民評価者 無作為抽出による高松市民20人
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
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【2】 (1) 第194回J.I.フォーラム 10月28日(月)開催
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「熱い市町村長たち」第一弾
―「若者」「バカ者」「よそ者」市長 大いに語る―
4年間で2度の政権交替。この間、経済は少し動き始めましたが、財政、
超高齢社会、地域の空洞化など日本が直面する大問題は未解決のままです。
しかし日本中をよく見ると、そこかしこでユニークな、あるいは地道な
動きが出ています。国は大きいから、誰にとっても「他人事」。その間に、
地域のことを「自分事」と思う行政、住民、企業が動いているのです。特
に、首長がイニシアチブをとると町の力が結集されます。地域を、そして
日本をどうするか。大いに語って頂きます。
○日時:10月28日(月)18時30分~20時30分(開場18時00分)
○会場:日本財団ビル2階 大会議室
○ゲスト:井原 健太郎氏(柳井市長、39歳)
山中 光茂氏(松阪市長、37歳)
福嶋 浩彦(中央学院大学教授/前消費者庁長官/元我孫子市長)
コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)
○フォーラム参加費:一般 2,000円 / 学生 500円(学生証提示)
(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会「頤和園(いわえん)溜池山王店」(懇親会費4000円)
※ フォーラムへの参加はHPのフォームから、もしくはこのメール
にご返信をお願いします。
(J.I.フォーラムへのお申込み:
http://kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php?m_forum_cd=294)
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【2】 (2) 10月最後の事業仕分けは、三島市。
11月初めは伊勢原市議会会派創政会。
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○三島市「事業仕分け」
【日程】10月26日(土)、27日(日)
【参加者】コーディネーター 1名
仕分け人 5名(構想日本仕分け人 2名、学識経験者 3名)
市民判定人 市民約400名から無作為抽出
【構想日本選定参加者】
コーディネーター:伊藤 伸 (構想日本 総括ディレクター)
仕分け人:熊谷 哲(政策シンクタンクPHP総研 主席研究員)
<26日> 石井 正彦(厚木市 財政課 課長)
<27日> 川嶋 幸夫(構想日本 政策アナリスト)
【連絡先】三島市 企画部行政課
電話:055-983-2615
○伊勢原市議会会派創政会による「事業仕分け」
【日程】 11月3日(日・祝)
【参加者】事業説明者:伊勢原市職員
座長:伊勢原市議会創政会所属議員
コーディネーター:構想日本派遣
評価者:伊勢原市議会創政会所属議員8名、及び構想日本派遣2名
市民判定人:伊勢原市民1000名から56名を無作為抽出
【構想日本選定参加者】
コーディネーター:荒井 英明(厚木市 総務部担当次長)
評価者:川嶋 幸夫(構想日本 政策アナリスト)
水上 貴央(弁護士)
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【2】 (3) 新ウェブサービス「JUDGIT!」11月上旬より本格稼働!
http://judgit.net/
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JUDGIT!(ジャジット)は、家にいて行政参加、政治参加ができる
ウェブサービスです。政府が作っている「行政事業レビューシート」
に対して、イエス、ノーを言ったり、自由に意見を投稿することが
できます。
現在は政府が7月に中間公表として出していた行政事業レビューシー
トの一部を試行的に表示していますが、約5500あるレビューシートの
最終公表が出揃いましたので、現在流し込みの作業を行っています。
また機能面も、さらに使いやすくなるよう改良を加えているところです。
10月上旬にも本格稼働しますので、まずは試してみてください。
トップページに登録画面があります(もちろん無料)。
http://judgit.net/
主な特徴は以下の通りです。
1.「イケテル!」「イマイチ…」ボタンで簡単意思表示
政府が公開している「行政事業レビューシート」の好きな項目をクリック
して、「イケテル!」「イマイチ…」のスタンプを押すことができます。
また、シート全体の印象についても同じく評価ができます。
2.「わからない」「おかしい」と思えば、すぐにどこでもコメント記入
読んでいて「よくわからない」「何かおかしい」と感じたらすぐにその場
でコメントを書くことができます。また、他のユーザーのコメントに対し
ても「イケテル!」「イマイチ…」ボタンを押すことができます。
3. みんなの意見で政治が動きます
質問やコメントの多かった事業は、構想日本がユーザーの意見をまとめて、
政府の政策に反映するよう様々な手段に訴えかけていきます。
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【2】 (4) MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013 HAND MADE BY / FOR ME
「心地よい生活をデザインする~東北の手仕事~」
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日時:2013年10月23日(水)~11月5日(火)
場所:銀座三越8Fジャパンエディション
*10月27日15時より田中陽子がトークショーを行い出展品の紹介します。
「東北手仕事支援プロジェクト」テーマ:「守る伝統から活かす伝統へ」
今回のプロジェクトは東北震災復興支援を発端に始まった東北6県の伝統
工芸・手仕事の活性化を目的としたプロジェクトの一環です。
支援団体:特定非営利活動法人ピースウイングジャパンwww.peace-winds.org
プロジェクトリーダー:田中陽子(暮らしのクラフトゆずりは店主)
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【3】 棚に眠っている本やDVDを構想日本に寄付して下さい
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構想日本は非営利のシンクタンクですが、経済基盤は会員からの
会費収入です。収入が少ないから、スタッフも少なく、その結果常
にフットワーク良く活動ができる反面、経済基盤は脆弱です。
今後さらに、政策提言・実現力を高めるため、構想日本は寄附の
お願いをすることにしました。
そこで、信頼資本財団「共感助成」というプログラムに参加しま
した。「共感助成」はクレジットカードやコンビニ払いなど、様々
な方法で寄付をすることができますが、その中に「ありがと本」
という寄付プログラムがあります。
「ありがと本」はみなさんのお手元にある読まなくなった本、聴か
なくなったCDや遊ばなくなったゲーム、観なくなったDVDなど身の
回りのもので気軽に寄付をするプログラムです。みなさんから寄付
していただいた本・CD・DVD・ゲームなどの売却金額が、構想日本
に助成金として送られる仕組みです。
皆さんの家の棚に眠っている本・CD・DVDゲームなどが、構想日本
の活動の原動力になり、世の中を動かす大きな力となります。
是非とも、皆さんのお力をお貸しください。
構想日本代表 加藤秀樹
※「ありがと本」の詳細および寄付はこちらから
http://www.shinrai.or.jp/arigatobon/outline/index.html
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