- 【No.51】「エネルギー戦略」の確立を!
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「エネルギー戦略」の確立を!
JIニュースNo.51 2002.6.14
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■■ 目次 ■■
《キャンペーン報告》「エネルギー戦略」の確立を!
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《キャンペーン報告》「エネルギー戦略」の確立を!
構想日本 エネルギー戦略会議
昨年秋の臨時国会に提出された「エネルギー政策基本法案」が、修
正のうえ、先週6月6日に可決成立しました。
構想日本・エネルギー戦略会議は、与党3党による法案提出前後か
ら国会審議に至るまで、法案の廃案もしくは修正を求めるキャンペー
ンを行ってきました。
その理由は、この法案が
(1)政策の立案~評価~実行のプロセスすべてを、実質的には行政
が握り、とりしきることを認めている
(2)旧通産省が作ってきた需給見通しに基づいて、石油代替エネル
ギーの需要・供給のバランスを予測するエネルギー政策を、そ
のまま、引きずっている
(3)自由化された市場における政府の役割を明らかにしていない
からです。
JIニュースNo.48(2002年5月24日)の「ホット・トピック」でお
伝えしましたように、衆議院での「エネルギー政策基本法案」審議に、
構想日本の加藤秀樹が参考人のひとりとして、意見を陳述する機会を
得ました(2002年5月21日)。
加藤以外の参考人には、エネルギー政策にかかわる各諮問機関の委
員を務められた方々が、法案に賛成の立場からご出席されました。
加藤は、エネルギー戦略会議を代表して、エネルギー政策において
は、安定供給、環境、市場原理の活用、この3要素それぞれについて
今後起こりうるさまざまな事柄を想定し、そのいずれに対しても常に
柔軟な対応をとるように求められていることを強調しました。
その理由は、
(1)この法案は、これまでのエネルギー政策の背後にある固定化さ
れた利害関係を動かさず、そのまま残している
(2)(1)の利害関係を崩していかなければ、柔軟なエネルギー政
策の立案~評価~実行のプロセスは成り立たない
(3)まず、エネルギー政策を立案、決定するプロセスを変えること
が求められているにもかかわらず、この法案ではそれができて
いない
からです。
ところが、質疑での与野党議員の関心は、上記の3要素のうちどれ
を重視すべきか、という「力関係」に焦点が当てられることが多く、
「エネルギー戦略」の必要性にまでは、議論が及びませんでした。
エネルギー政策は、長期的な視点に立って、状況の変化に柔軟に対
応して立案すべきことが求められています。そのためには、必要な情
報を関係者のあいだで共有することができ、さまざまな可能性を考慮
したうえで、国民の利益を考え、常に謙虚でオープンな議論をするこ
とが必要です。これまでのように、硬直的な政策立案を行ってきた官
僚主導型の手法から、民意を反映する政策立案へと転換するための体
制を整えることが、第一です。(詳細は、論文「エネルギー政策基本
法案を問う」環境技術31巻4号61頁(2002年4月15日)をご参照くだ
さい)
構想日本は、「エネルギー戦略」をもつ政策を立案することのでき
る体制の確立に向け、今後もさらなる提言を続けて行きます。引き続
きのご支援をお願いするとともに、皆様のご意見も是非、御聞かせく
ださい。
(文責:「エネルギー戦略会議」プロジェクト担当 長尾 亜紀)
* エネルギー戦略会議プロジェクトの詳細は、
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=12 にて、公表しています。
* 審議当日の議事録・ビデオは、衆議院のホームページにて公開され
ています。議事録・ビデオの入手はともに、それぞれ下記のURLから
経済産業委員会および5月21日を選択して下さい。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm
http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm
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◇ソーシャルアントレプレナー・ワークショップのご案内◇
今、日本社会を活性化するための方策として、ソーシャルアントレプ
レナー(社会起業家)の活躍が期待されています。社会を変革していく
のは、個人の志からです。その想いが個人から個人へと伝わり、社会に
影響を与えていきます。
ソーシャルアントレプレナーは、社会に横たわる問題を解決するため
に、ビジネス的手法を用いて改革に取り組みます。そして、個人のレベ
ルから社会的存在意義を示すソーシャルベンチャーに育っていきます。
今回は、社会起業家の先進的な活動事例と、日本における取り組みを
お話し下さるゲストをお迎えし、ワークショップ参加者の皆様とコラボ
レーションをしながら、今後の日本におけるソーシャルベンチャー支援
の取り組みについて考える場にしたいと思います。
日時:2002年6月30日(日) 13:00-16:00 (懇親会16:00-17:00)
場所:(社)日本青年会議所会館1F(東京都千代田区平河町2-14-3
電話 03-3234-5601)
・ソーシャルアントレプレナーを支援する側からの提案
原 丈人 DEFTA PARTNERS Managing Partner
(世界的なベンチャーキャピタリスト)
影山 知明 ウィルキャピタルマネジメント㈱
ヴァイスプレジデント
平井 由紀子 ㈱セルフウィング代表取締役(起業
家教育体験施設)
廣川 聡美 横須賀市情報政策課長(自治体とし
てアントレプレナー支援)
松本 秀作 2002年度(社)日本青年会議所会頭
青山 真二 NPO活動法人・いちかわライフネット
ワーククラブ副理事長(市川青年会
議所監事)
・ソーシャルアントレプレナーの活動紹介
伊藤 麻衣子 NPO法人エティック(ソーシャルベン
チャーコンテスト主催)
坂本 文武 アースセクター㈱(NPO支援プラット
フォーム)
木場 寛晶 (社)日本青年会議所T・O・Y・P (人
間力大賞)委員会 外部発信担当委員
平井 誠一 (社)日本青年会議所サマーコンファレ
ンス運営特別委員長
・エンターテイメント・ゲスト
氏神 一番 江戸文化を伝える伝道師カブキロッカ
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* お問い合わせ及びご参加申し込み先
構想日本 西田 Tel:03-5275-5607 Fax:03-5275-5617
e-mail: nishida@kosonippon.org
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