- 【No.388】テレビ番組『太田総理』出演から思うこと
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JIメールニュースNo.388 2009.2.20発行
テレビ番組『太田総理』出演から思うこと
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◆◇ 目 次 ◇◆
1.【テレビ番組『太田総理』出演から思うこと】
2.【第139回「J.I. フォーラム」のご案内】
3.【東京財団 研修生募集のお知らせ
<< 地域の自立のための「週末学校」スタート >>
~市区町村職員人材育成プログラムのご案内~ 】
※代表加藤が会長を兼任する東京財団からのご案内です。
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1.【テレビ番組『太田総理』出演から思うこと】
構想日本 代表 加藤 秀樹
初めてテレビのバラエティ番組に出演した。面白かった。
まず感心したのは、日本の政治家がとても真面目だということだ。
私が出たのは、20人くらいの出演者が一つのテーマについて、賛否
に分かれて国会で議論するという想定の番組だ。その日のテーマは
「国会議員を100人にする」で、出演者のうち8人が現職の国会議
員だった。
私は賛成の立場で出演したが、国会議員は8人中7人が反対席に座っ
た。反対席の議員がいきなり「100人は非現実的だ」ときた。他の国
会議員も口々に同様のことを言う。本気で「100人」について議論す
るものだから、私はすっかり面食らってしまった。
どうやら、おちゃらけモードで来たのは私一人だったようだ。
この議論は延々と続いた。
「国会議員の数が少ないと官僚を抑えられない」「だから公務員も減
らさないといけない」「それには徹底した行政のスリム化、地方分権
が必要だ」「やっぱり道州制だ」
議員の定数とは別の話だし、それこそ非現実的な話も多かったのだが、
それでも政治家たちは大変真剣に議論をしていた。私はモード切り替
えができないままに、落ちこぼれ生徒のように向こうの方にあったモ
ニターをぼーっと見ていたら、あとで番組を見た教え子から「先生、
何をよそ見していたのですか。あれでは番組の最初に紹介された国会
で居眠りしている議員と同じじゃないですか!」とメールが来た。
日本の政治家は、このように真面目なのだが、問題設定能力は高く
なかった。「政治家と官僚」「地方分権」・・・と話題が移るごと
にみんなでそちらにわーっと行く。池に餌を投げると鯉が集まっ
てきてバシャバシャと争って餌を食べる。向こうへ投げたらまたみん
なで行ってバシャバシャやっている。
こんな感じがした。
一方、芸人の発言は面白かった。一人が何か言う。もう一人がそれ
に絡む。テンポもいいしそこで話題が完結して対話が成立している
のだ。売れっ子なのかそうでないのか、私はわからないが、さすが
プロだと思った。
これに比べると、政治家のほうはおしゃべりが続くばかりで対話が
成立していない。
太田総理(番組の中での総理役)のテーブルのひっくり返し方も
面白かった。「こっちでバシャバシャ」があまり長くなると、
ひっくり返して次の話題を促す。本物の総理もこれができるとス
カッとするだろうなと思ったり、小泉さんはやってたな、と思い
ながら見ていた。
最後に、番組では出る幕がなかったが、もし議員を100人にすると
どうなるか、私の答えは次のようなところだ。
現在の比率でいくと、議員100人なら自民党が50数人だそうだ。そう
ならば、大臣、副大臣、政務官だけで終わってしまう。選挙に勝っ
たら全員(広い意味での)大臣職に就けるわけだ。これはこれで
スッキリして良いのではないか。負けたら野党として国会で大臣
たちとしっかり議論する。採決なんか所詮、数が多い方が勝つの
だから形式的なものだとも言える。100人になったら、閣僚と野党
議員が、議論はするが採決はしない国会になるのもいい。
この方が今の日本の政治よりよっぽど本来の議院内閣制に忠実だ
とも言える。
ついでに一つ提案をしたい。番組では二院制か一院制かで議論し
ていた。イギリスには日本の衆議院にあたる下院と、かつ
ての貴族議院にあたる上院(House of Lord)がある。こちらは
世襲貴族及び国家に大きい貢献のあった一代限りの貴族(たし
かサッチャー元首相もこれに列せられていたと思う)からなる。
日本の衆議院は世襲率が3割近いといわれている。それなら、
いっそのこと衆議院を貴族院に改名したらいいと思う。
私は、おちゃらけモードからまだ出られずにいる。
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2.【第139回 「J.I. フォーラム」のご案内】
地場産業ルネサンス
~もう自分で始めるしかない~
金融の打撃が小さかったにもかかわらず、日本経済は欧米以上に落ち込
んでいます「外需」頼みのツケでしょうか。もはや大企業や政府はあて
にできません。自分の町の地場産業をもう一度掘り起こし、強くしてい
くほかありません。
本来、日本には地域の個性、伝統、産業が強くありました。これをどう
生かすか。地場産業ルネサンスの先駆者にこれまで聞けなかった話を伺
います。
日 時 : 平成21年2月25日(水)
会 場 : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111(代)
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト : 上治堂司氏(馬路村村長)
木越和夫氏(箸匠せいわ会長)
福田弘平氏(烏山和紙会館館長)
藤原俊男氏(株式会社吉田ふるさと村代表取締役)
コーディネーター:加藤秀樹(構想日本代表)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費 :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、2月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に 参加する 参加しない
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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
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3.【東京財団 研修生募集のお知らせ】
私が会長を務めている「東京財団」では、自立できる自治体を目指した、
自治体職員のための研修を始めました。
これは、講義や議論によって行政のあり方を具体的に考え、研修生がそれ
ぞれの地域を変える原動力になってもらうことを目的としています。前我
孫子市長の福嶋浩彦さんを校長として、地方分権改革推進委員会の丹羽宇
一郎伊藤忠会長や前総務大臣の増田寛也氏、さらには全国の地域おこしの
先駆者など講師陣も豪華です。
行政の「事業仕分け」の講義もカリキュラムに入っています。自治体職員
の皆さん、本気で地域を変えるため、是非応募してください。
構想日本 加藤秀樹
<< 地域の自立のための「週末学校」スタート >>
~市区町村職員人材育成プログラムのご案内~
今、日本の地域社会の多くは、経済、人のつながりなど様々な面で崖っぷちに
立たされています。日本が元気になるには、地方の自立と再生が大前提であり、
そのカギを握るのは人材です。地域を熟知し、その特色をきちんと活用する意
志と能力がある人材の育成こそが、地域の再生に不可欠です。
東京財団では、このような人材を育成すべく、2009年5月より約5か月間、全国
の市区町村職員を対象に「東京財団週末学校~自治体の自立のために」
(校長:福嶋浩彦上席研究員・前千葉県我孫子市長)を開校します。この学校
では、現・元首長経験者、地方自治の研究者、地域活性の実践者など多彩な講
師陣により、「自治体の自立」のための基礎力と創造力とを育成する実践的な
講義を計10回実施し、分権時代の新しい地域づくりにチャレンジする意欲を有
する自治体とその職員を応援します。現在、研修生を募集中です。多くの方々
のご応募をお待ちしています。
【研修の特色】
・自治体経営の基礎を学ぶ「基礎能力」と人材・資源の活用に有効な
「創造力」の2つの力を養成。
・主に週末を利用した10回の集中講義。参加しやすく、派遣しやすい研修形態。
・少人数のクラスに限定し、現・元首長経験者、地方自治の研究者、地域活性
の実践者、東京財団研究員など多彩な講師陣による懇切丁寧な指導。
・具体的で実践的なヒントを得るための国内外視察や「事業仕分け」体験。
・遠方からでも参加しやすいように研修経費を支援。
・研修終了後も、分権時代の新しいまちづくりに挑戦する活動を東京財団が
サポート。
【研修期間】 2009年5月22日(金)~10月11日(日)
*この間に、「基礎能力編」(計6回:4回の都内における集中講義および
2回の国内視察)、「創り出す力編」(計3回:1回の都内における集中講
義および各1回の国内・外視察)、「総括研修」の計10回の集中講義を行
います。
【募集人数】 30人
【応募資格】
・市区町村の職員で、職員歴5年以上
・原則として、所属する自治体の長および直属の上司の推薦があるもの。
【応募締め切り】2009年3月9日(月・午前中までに必着)
研修の詳細および申請に必要な書類は、東京財団ウェブサイトで閲覧・
ダウンロードできます。
→ http://www.tkfd.or.jp/fellowship/detail.php?id=3
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