【No.35】キャンペーン:土壌汚染対策法案の審議に向けて
2002.02.22

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キャンペーン:土壌汚染対策法案の審議に向けて
JIニュースNo.35  2002.2.22
窓口はこちら! news@kosonippon.org
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■■ 目次 ■■
1.《政策ラウンジ》キャンペーン:土壌汚染対策法案の審議に向けて
2.《JIフォーラムのお知らせ》
3.《お知らせ》エンジン01文化戦略会議セミナー
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《政策ラウンジ》キャンペーン
土壌汚染対策は「地質環境の保全」を踏まえた
「経済活性化」にもつながる厳正な管理を!

構想日本 地質環境保全研究会
小泉政権の重要政策「都市再生」。臨海部にある重厚長大型産業の
工場跡地も、開発計画が進められています。これらがほぼ例外なく有
害物質で汚染されている可能性があります。汚染された土壌が、最も
汚染されてはならない農地や、水の通り道である山間の谷合いに運ば
れている事例もあります。これは、以前、お伝えした通りです。
JIニュースNo.27「土地の『狂牛病化』を防ぎ、有効活用を進めるに
は?」(2001.12.20)
●提言のポイント
私たちが提言する「土壌汚染対策」のポイントは、①土地の汚染状
況の調査と②その情報公開です。これらを厳密に行うならば、私たち
の健康を守ることができます。土地の流動化、経済の活性化にもつな
ぐことができます。逆に、徹底しなければ、土地の「狂牛病化」がお
きる可能性があります。
●拡散防止の必要性
私たちの生活の根本にかかわる「土」、「水」、「食」。これらは
一体となっています。なかでも土が一旦汚染されると、汚染原因にた
どり着くのには困難を伴います。しかし、汚染を分からないままにし
ておくこともできません。必要なのは、汚染の可能性がある土地は、
まず万遍なく調査すること。そして、「土地」と同時に「土」にも着
目して調査や管理をすることが不可欠です。

●厳正な汚染状況の調査を
ところが、来週国家審議の対象となる「土壌汚染対策法案」では両
方ともに不十分となっています。まず、汚染の調査対象を「使用が廃
止された特定の有害物質を扱う特定施設のある土地」に限定していま
す。これでは、たとえば、工場の操業中に土を運び出しても調査する
義務がありません。汚染を拡散する行為を事実上黙認しているので
す。調査が不十分なため、汚染情報そのものも不十分となります。こ
うなると、一旦、ある土地に汚染があるとの風評が生じただけで、土
地の取り引き全体に混乱が生じる可能性があります。
●情報公開による効果
汚染の実態を知ることは、今後起こりうる危険を未然に防止するこ
とです。土地の価値を適正に評価できるし、汚染の程度に応じた利用
も可能になります。結果、土地の取引は促され「都市再生」も進むの
です。汚染に関する必要十分な情報公開は、いずれ導入されるであろ
う、土地に対する時価会計に備えることにもなります。

●審議に向けて
将来にかかわる重要な問題のひとつとして、与野党ともに審議を尽
くし、必要な修正をして欲しいと思います。
●キャンペーン
このような法案を通すために、構想日本は連日、与党・野党各党、
法案関連省庁へのご説明に奔走しております。過日19日には、衆議
院第1議員会館第4会議室にて、超党派の議員、多数のメディア、関
連各省庁および関連機関の事業者、弁護士、金融関係からご出席を多
数迎えました。各界聴衆からの深い関心が寄せられました。詳細のご
報告は、26日開催のフォーラムと合わせて来週お伝えいたします。
※JIホームページ「土壌汚染プロジェクト」にて構想日本の提言を
公開しています。 http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=19
(JI長尾)
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《JIフォーラムのお知らせ》
●第56回 「都市再生」と土壌汚染対策はワンセット!
-今なぜ? 土地の「狂牛病化」? 環境省案では逆効果?-
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小泉政権の重要政策の柱のひとつ「都市再生」。臨海部の工場跡地
はその重要な資源です。しかし、その活用には汚染土壌対策も不可欠
です。
汚染土壌の多くは目にみえず臭いもありません。そのため、再開発
のため掘削された土壌が農地や山林へ運び出されると汚染が広がりま
す。一旦広がると、その有無を突き止めることは難しく、「狂牛病」
と同じことが起こります。これを防ぎ、かつ、土地を有効に使うため
ための知恵はあるのでしょうか?
私たちの生活に深くかかわることです。15日に閣議提出された
「土壌汚染対策法案」を機に、現場に近い方々から現状を御聞きし、
悔いを残さない制度を一緒に考えましょう。
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日 時 :平成14年 2月26日(火)
会 場 :銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 :午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者 :
蟹瀬 誠一(テレビキャスター)コーディネーター
青山 俊介(㈱エックス都市研究所 代表取締役)
佐藤 泉 (弁護士)
杉本 裕明(朝日新聞 ジャーナリスト)
鈴木 喜計(千葉県君津市役所環境保全課課長補佐)
坂野 且典(鹿島建設株式会社環境本部土壌環境グループ)
山上 毅 (大平興産株式会社代表取締役)
他 国会議員(依頼中)
主 催 :構想日本
定 員 :160名
参加費 :2,000円
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参加ご希望の方は、下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
* シンクネット・構想日本の会員は会員番号をお願いします。
お問い合わせは西田(TEL03-5275-5607/FAX03-5275-5617)まで。
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* 第57回は3月26日(火)18:30pm ソミドホール
にて開催予定です。
* J.I.フォーラムの講演録は上記ホームページでご覧になれます。
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《お知らせ》エンジン01文化戦略会議セミナー
「税ゼイあえぐ文化を救え」開催!
「文化」とは何でしょう?芸術、芸能、文学…確かにそうです。
しかし、「文化」とは、それのみならず、毎日の生活や人・自然との
かかわり方など、私たちの身の回りすべてを含むものです。だから、
「文化」を育てるのは私たち一人一人。でも、どうやって?そのカギ
を握るのが「税制」です。
三枝成彰氏を幹事長とし、各分野の著名人が、新しい日本文化を育て
ようと集まった「エンジン01文化戦略会議」(昨年末に紹介)。
その会議の「文化税制委員会」(委員長:加藤秀樹、構想日本代表)
が、来る27日に「文化税制」についてのセミナーを行います。
「文化」を育て、日本を元気にする「税制」とはどういうものか?
是非お越しください。
日時:2月27日(水)18:30~20:30(開場18:00)
場所:銀座ソニービル8F ソミドホール
パネリスト:奥田瑛二(俳優)、加藤秀樹(構想日本代表)
三枝成彰(作曲家)、櫻井よしこ(ジャーナリスト)
野村万之丞(狂言師)、横山幸雄(ピアニスト)
吉村作治(早稲田大学教授) 50音順
参加費:2000円(200名限定)
お申し込みは http://www.enjin01.org まで
(JI冨永)
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