【No.28】年末特集号 2001年JIプロジェクト総集編!!
2001.12.28

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年末特集号 2001年JIプロジェクト総集編!!
JIニュースNo.28  2001.12.28
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■■ 目次 ■■
1. 読者の皆さんへ 構想日本代表・加藤秀樹
2. 2001年JIプロジェクト総集編!!
3. JIスタッフより年末のご挨拶
※今回は年末特集号ということでボリュームが多めです。
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●読者の皆さんへ● 構想日本代表・加藤 秀樹
「構造改革」が今年の流行語になりました。構想日本も、道路公団の
民営化や医療改革など様々な提言を行ってきました。
しかし本当に大切なことは、何のための構造改革か、なんですね。経
済を強くするだけが目的なら、これまでと何も変わらない。護送船団方
式が市場主導型に変わるだけです。多くのエコノミストやマスメディア
は、犯罪や自殺者が増えたのは失業率が上がったせいだという。本当に
そうなんでしょうか。経済だけを物差しにして勝ち負けを決めようとす
るから、経済や企業活動の中でうまくいかなかった人は、否応なく「負
け組」にされてしまう。だから苛立ちや不安、閉塞感がますます強くな
るのだと私は思います。
多くの日本人に、イタリー人への憧れがあるように思います。それは
あの“アモーレ、マンジャーレ、カンターレ”(食べ、歌い、恋をし―
―順番は違うかもしれません)という生き方に対してではないでしょう
か。彼らの多くは年間所得が日本人の1/2から1/3で大いに人生をエンジ
ョイしているのです。日本のエコノミストなら、みんなに「負け組」の
レッテルを貼るかもしれない。しかし、それを彼らに伝えると、逆に勝
ち負けを云々していること自体を笑い飛ばすでしょう。そして、イタリ
ーという国自体もなかなか元気なのです。
会社でガンバル人もいれば、街の中で、あるいは家庭の中で、ガンバ
ったり、エンジョイしたりする人がいていい。私は、勝負に賭ける一部
の人と、日々の生活をエンジョイしたい大多数の人たちがお互いに敬意
を払いながら棲み分け、しかも、固定しない。そんな世の中がいいと思
っています。それは、ハイリスクとローリスク、ハイテクとローテク、
グローバルとローカル、そして大都市と小都市や田舎の棲み分けと共存、
だと思っています。
そんな日本なら、ずっと心が晴れるだろうし、また、なかなかへこた
れない世の中になるでしょう。
私の考える構造改革は、そんな世の中に近づくためのものです。いっ
しょに世の中を変えていきませんか。
みなさん、どうぞよいお年を。
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◆◆2001年JIプロジェクト総集編!!◆◆
構想日本の今年の活動を応援して下さった皆様に感謝をこめて、
今年の主なプロジェクト&活動を報告します!
※「 」はプロジェクト担当者のコメントです。
◆2001年上半期◆
●「民」が公益を担う社会へ:JIキャンペーンの結果、国会が付帯決議!
「官」が「公益」を決める現行の非営利法人制度の見直しを提言。中間
法人制度の国会審議を機に、4月から国会議員やマスコミにキャンペー
ンを実施。5月「民法34条改正を含め、公益法人制度の基本的な法制の
あり方を速やかに検討すべき」ことを国会が付帯決議。
・5月 電気新聞「公益を国民が担う社会へ」
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=08
●「民」が公益を担う社会へ:NPOを育てる制度づくり
「NPO法人に関する税制の整理と検討課題」を発表。「民」が
「公益」を担う環境を整備するためのNPO優遇税制や「民」による公
益性の認定制度等の導入を提言。
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=07
●安心して暮らせる年金制度の再構築を:基礎年金制度の見直し
本当に国民のセイフティーネットたりうる年金システムの再構築を目
指し、高齢社会に対応できる年金の仕組み、公平で効率的な財源調達の
ありかたについて提言。
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=09
●安心して暮らせる年金制度の再構築を:年金の運用問題を考える
公的年金の株式運用の危険性と不透明な運用責任体制を指摘し、国債
中心の運用を提言。
・2月 朝日新聞「株式運用に不安と疑問 失敗すれば国民負担増」
・3月 週刊東洋経済「危ない公的年金の自主運用」
●公会計制度改革:行政の“正しい”リストラをめざして
財政状態を正確に把握し、行政を“正しく”リストラするための財務
諸表の導入に向け、4月以降自治体向けの研究会を開催。
「より多くの自治体が“正しい”財務諸表を導入するよう働きかけてい
きます」金野
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/pap/
●新しい「公教育(小・中学校)」を創る
「公教育」を中央集権的に決めるのではなく、子ども・保護者・地域
住民・教職員・教育委員会が一緒に創っていく。教育に関する多様な考
え方に基づく“新しい類型の公立小・中学校”を設立し、子どもや親が
選択できる制度を検討中、来春発表の予定。
●「地域の学習支援ネットワーク」を作ろう
教育改革については制度論と共に「現場」の行動が重要。「現場」の先
生や地域の人たちを支援する教育ホームページを作成し事例を紹介、
「地域の学習支援ネットワーク」作りを提案中。
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/edu/
「1年間でML参加者は244名になりました。MLをきっかけに地域の学習支
援ネットワークができたことは嬉しい限りです」山谷
●選挙運動の規制緩和を
よい政治家を選ぶには、候補者の十分な情報が必要。公開討論会、TV
放送、インターネットを自由化する公選法改正を提言。
「来年は、各地で公開討論会を開催した有志の皆さんともに、公選法改
正キャンペーンを行っていきます」山谷
・2月 京都新聞<公選法の規制緩和を>
・7月 讀賣新聞<ネットで選挙運動>
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=03
●環境ホームページをオープン
262の市町村を対象に、環境政策に関するアンケートを実施。7月にア
ンケート結果とともに環境へのユニークな取り組みを紹介する事例集を
掲載した環境ホームページを公開。
「事例を数多く集め、政策提言に結びつけていくことも狙いです」草薙
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/evm/
* * * * * *
◆2001年下半期◆
●特殊法人改革:“道路公団解体プラン”決着はこれから!
日本最大の特殊法人である日本道路公団の解体・民営化を提言。国会
議員やメディアに向け、討論会、論文発表、議員への説明など集中的に
キャンペーンを実施。
「小泉政権は民営化を公約し、議論の焦点は民営化の具体策を担う第三
者機関の人選へと移っています。JIのキャンペーンも正念場です」草薙
・8月 「中央公論」<道路公団“健全経営”のカラクリ>
・9月 「文藝春秋」<総理、本当にやれますか? 完全民営化試案>
・11月「文藝春秋」<徹底抗戦「道路公団」に騙されるな
・11月「中央公論」<それでも民営化以外に道はない>
・11月文春新書「道路公団解体プラン」発売
・12月「文藝春秋」<「民営道路公団」時価総額は3兆円>他
●医療制度改革:医療を変えるアクション・プログラム
保険財政の収支尻を合わせるための議論に終始する政府に対し、医療
の質を評価し適正コストを明らかにするための本質的な政策を提言。
「医療機関を選択したくても情報がないというのが現実。医療の質につ
いての比較情報データベースの構築が不可欠です」金野
・東洋経済12月号に「医療改革」提言を掲載
http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=120
●雇用活性化のため年齢差別を撤廃しよう
“21世紀の望ましい社会のあり方”という視点でワークスタイルを研
究。7月に厚生労働省が発表した「雇用対策法」に関する指針骨子(案)
に対し、年齢差別の撤廃を柱とする見直し案を提言。
http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=112
●民意を反映した柔軟なエネルギー政策を
官僚主導の硬直した政策を温存する与党「エネルギー政策基本法案」
に対し、市場メカニズムを前提とした民意反映の政策立案プロセスの導
入を対案として発表。来春エネルギー戦略に関する提言書を発表。
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=12
●土壌汚染問題:土壌汚染の拡散を防止する土地管理立法を
汚染調査の対象土地を限定する環境省法案への対案を発表。汚染土壌
の拡散防止に必要な制度の実現に向け、来春キャンペーンを開始。
●地方財政を見直す
12県の知事とともに「国と地方の税制を考える会」を開き、国と地方
の業務分担と財源配分の見直し&新たな法定外税のあり方を調査研究。
●「サラリーマン+専業主婦」家族を前提とした社会制度の改革を
個人が多様な生き方を選択できるためにも、国民社会経済全体の活力
を損なわないためにも「サラリーマン+専業主婦」家族を前提とした税
制、年金制度などを改革すべきと『ポリシー・レポートvol.7』で提案。
「政党の協議会や調査会で議論されるよう引き続き働きかけます」山谷
●政治家・政策データベースをスタート!
衆参全議員を対象にアンケートを実施し、回答をデータベースに蓄積、
インターネットで公開。7月上旬には「構造改革8つの質問」、10月下
旬には安全保障アンケート「今ここにある危機」を実施。
・6月 日本経済新聞<鐘>/7月 毎日新聞ほか
・11月<グッドデザイン賞>新領域部門受賞
「今後も独自の視点からアンケートを継続実施していきます。永田町界
隈だけになっている政治を有権者に取り戻すのが狙いです」草薙
http://db.kosonippon.org/
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★J.I.フォーラム
全国各地の“イニシアチブ”を結び、日本を変える力を育む場として
毎月開催する参加型フォーラム。
「今月の第54回までに延べ7000人にも及ぶ方々に参加して頂きました。
心から感謝します。2002年も毎月異なるテーマで様々なゲストを迎え、
皆さんと共に世の中を変える議論を行いたいと思います」西田
http://kosonippon.org/wp-manager/forum/log.html
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●JIスタッフより●
構想日本の活動を応援して頂いた皆様、メールニュース読者の皆様、
1年間ありがとうございました!
一緒に世の中を動かしたい、
“想い”をもち活動する人を、結び、サポートしたい。
来春6年目に突入する構想日本の変わらぬ想いです。
来年もよろしくお願い申し上げます。     【JIスタッフ一同】
※来春から、構想日本メールニュースはメールマガジンとして正式登録
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【<jiメールニュース>ディレクション草薙】
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