- 【No.241】行政改革推進法案からの素朴な疑問
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JIメールニュースNo.241 2006.3.17発行
行政改革推進法案からの素朴な疑問
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【行政改革推進法案からの素朴な疑問】
2.【第104回「J.I. フォーラム」のご案内】
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1.【行政改革推進法案からの素朴な疑問】
構想日本 政策スタッフ 大内隆美
行政改革推進法案が国会に提出された。その骨子は政府系金融機関の一元
化及び天下りの禁止、公務員の削減、特別会計の統廃合、独立行政法人の見
直し、国の資産債務の圧縮など、いずれも重要な課題には違いないが若干の
素朴な疑問も浮かんでくる。
06年度からの5年間で新規採用抑制や業務委託・配置転換による国家公
務員5%・地方公務員4.6%の定員純減を目標にするとのことだが、例え
ばライブドア事件や耐震設計偽装といった問題が起こると行政の管理の不手
際がクローズアップされ、マスコミも国民も国や自治体の管理責任を追求す
る。そこで政府の監視や検査機能の拡充が求められる。この事と、「小さな
政府」との関係に獏とした疑問は生じないか。
現に、政府の口出しが少ないという意味での「小さな政府」であるアメリ
カでは、SEC(米証券取引委員会)、FTC(米連邦取引委員会)は、検査、監
視部門が大きく、全体としての公務員の数で見ると「大きな政府」になって
いる。管理を厳格にするにはそれを運用する人手の確保が不可欠であり、監
視や検査の民間委託が十分な機能を発揮しない場合には、必然的に公務員の
数を増やす必要が生じるだろう。
このように、見えない様々な矛盾を抱えながらそれを見ようとせず、或い
は矛盾に気づきながらもその整理には手を付けないまま、「小さな政府」の
スローガンは総論賛成で推移しているようだ。
この国会で問題になると言われていた、耐震設計偽装、米国産牛肉解禁、
ライブドア事件、官製談合の4点セットの不祥事も、小さな政府へとつなが
る規制の削減や民間委託、マーケット主義などの流れに関連して発生したと
いう見方も成り立ち、国会での議論を通じて今後の方向性が整理されること
も期待されていた筈である。欧米に比べて自己責任意識が必ずしも熟成して
いるとはいえない日本において、急激な自己責任社会に突入することは、そ
れだけでも社会不安を助長する側面もあるかもしれない。個々の政策は正論
であっても、その総体として目指すべき社会像がどれほど国民に共有されて
いるかにも疑問がある。そこに至るまでにどのようなシナリオを描くのか、
政策担当者にとって何より重要となる。
日本が進むべき未来への明確な理念どころか、18年度予算さえ本質的な
議論がないまま成立しようとしている。その現実こそが、日本の問題を象徴
しているように思う。
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2.【第104回「J.I. フォーラム」のご案内】
ホスピタリティが社会を変える
~おかみさん、old and new~
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最近、「食」とか「もてなし」という言葉をよく見聞きします。というこ
とは、私たちは普段あまり癒されたり、もてなされたりしていないというこ
となのでしょう。マニュアル化や数学上の効率、優劣比較が限界まで来てい
るのかもしれません。
日本の旅館は元来、もてなしの宝庫でした。それを支え、また再生しつつ
ある「おかみさん」のホスピタリティの力が、企業経営にも、地域の活性化
にも、いかに大切でまた有効か具体的に語っていただきます。
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日 時 : 平成18年3月28(火)
会 場 : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 井門 隆夫(ツーリズム・マーケティング研究所 主任研究
員)
小田 真弓(和倉温泉「加賀屋」女将:石川県七尾市)
パトリス・ジュリアン(ライフスタイルプロデューサー)
山根 多恵(温泉津温泉「吉田屋」若女将:島根県大田市)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費:2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費 :4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつ
けてください)
※ゲストを囲んで、「銀座クルーズ・クルーズ」(03-5568-7770)で懇親会
を開催いたします。 http://www.ginza-cruise.co.jp/ginza/index.html
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参加ご希望の方は、3月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に 参加する 参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、事務局 木下まで。
TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、フォーラム担当 西田陽光まで。
TEL 03-5275-5607
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