- 【No.204】9年目に向けて考えること
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JIメールニュースNo.204 2005.6.24発行
9年目に向けて考えること
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【9年目に向けて考えること】
2.【第96回「J.I. フォーラム」のご案内】
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1.【9年目に向けて考えること】
JT生命誌研究館 中村 桂子
構想日本が、地域、生き方や暮らしぶり、歴史や文化という切り口でこれ
からの社会を考えて行こうとしていること大賛成です。そこで、一つ、質問
のような提案のようなものを書かせていただきます。
国の状態として、先進国(Advanced)と開発途上国 (Developing) とい
う分類があります。何をもってこれを分けるのかはよくわかりませんが、私
の感覚では、開発途上国には拡大、一極集中、混沌、が必要だと思えます。
別の表現をするなら近代化、都市化、経済成長、などです。一方先進国型は、
成熟、分散、落ち着きという雰囲気でしょうか。日本は先進国型に移行する
のがよいと思います。先進国として不可欠で大事なことは食べものを自給す
ることです。食べものづくりを基本に国づくりのこれからを考えるのも一つ
の方法だと思います。人口1000万の都市は途上国型です。恐らく60万くらい
が住みやすいと思うので、その程度の都市とそれを囲む田園という形の国が
できるとよいと思うのです(首都移転はそれを描いていたように思います)。
今、少子・高齢化に向かっています。これを生かして(過程ではさまざま
な問題が出ると思いますが、それは解決していくしかありません)先進国型
に移行することを考えるのがよいのではないでしょうか。非常に高度で独自
の技術を基本にした工業製品(日本の中小企業にはこの能力があります)、
良質で美しく世界中からの需要があるさまざまな製品(ブランド品)、魅力
的な文化(もちろんアニメもよい)を輸出する一方、美しい国として大勢の
人が訪ねて来る国を作りたいと思うのです。日本で作られた、安全で季節感
溢れる食材での美味しいお料理は、私たちの日常を支えると同時に、外から
来る方をも楽しませることができるでしょう。
地域の活性化の結果として生まれる国の姿をこのようなものとして描いて
いるのですが間違っているでしょうか。
小さな小さな活動ですが、現在の仕事はこのような国を思い描きながら進
めています。
※中村さんは、21世紀は“いのち”を基本にした社会にしたいという願い
から生命誌という知を立ち上げる仕事をなさっています。
詳細は http://www.brh.co.jp をごらん下さい。
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2.【第96回「J.I. フォーラム」のご案内】
巨大災害
- 近未来の気候変動を科学的に予測する -
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地震、集中豪雨、竜巻・・・近年世界中で巨大災害が頻発している。地球
温暖化と重ねあわせ、文明の終焉を説く人もいる。しかし考えてみれば、
「災害」とは人間の側からの見方だ。災害を引き起こす現象が、地球や気象
の側からみて「異常」なものかどうか。そこをよく検証することが人間の生
き方、を考えるうえでますます重要になっている。
「地球学」の提唱者でスマトラ地震の調査を行って来られた松井孝典、
「環境史学」の実践者安田喜憲、気候システムの専門家である安成哲三の
3氏をお迎えして、自然と共生可能な文明の時代を創造するための“叡智”
について話していただきます。
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日 時 : 平成17年6月29日(水)
会 場 : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 松井 孝典 (東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
安田 喜憲 (国際日本文化研究センター教授)
安成 哲三(名古屋大学地球水循環研究センター
気候システム学研究室教授)
主 催 : 構想日本
定 員 :160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費 :3,500円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。
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参加ご希望の方は、6月28日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に 参加する 参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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