- 【No.186】アメリカ「模擬」大統領選挙
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アメリカ「模擬」大統領選挙
JIメールニュースNo.186 2005.2.18
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■■ 目次 ■■
1.《アメリカ「模擬」大統領選挙》
2.《第90回 「J.I.フォーラム」の報告》
3.《第92回「J.I. フォーラム」のご案内》
4.《お知らせ》
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1.《アメリカ「模擬」大統領選挙》
特定非営利活動法人Rights代表理事 三神 尊志
●アメリカにおける模擬選挙
私は、昨年10月25日から11月3日の間、芝浦工業大学柏中学高等学校の杉
浦正和先生と共に、アメリカのカリフォルニア州とニュージャージー州を
訪問してきました。訪米の目的は、昨年11月2日の大統領選挙に伴い、学校
の授業やウェブ上などで行われた「模擬選挙」の実施状況を視察すること
です。
模擬選挙とは、実際の選挙にあわせ、投票権を持たない人たち(アメリ
カでは18歳未満)に実際の立候補者に対して投票をしてもらうという取り
組みです。子どもや若者が、民主主義の土台である選挙を「体験」しなが
ら政治について学ぶ良い機会となるため、アメリカやイギリス、フランス、
コスタリカなどで一般的に行なわれています。
今回は、National Student/Parent Mock Election(NSPME)という非営
利団体の呼びかけに応じて全米で行われた模擬選挙の状況を視察しました。
私たちは特に、学校現場でどのように模擬選挙が取り扱われているのかに
ついて興味を持ち、4つの高校と1つの小学校を訪れ、模擬選挙やそれに関
連する授業を見学しました。
●学校での模擬選挙に関する取り組み
私は学校見学を通じ、模擬選挙をきっかけとして、様々な取り組みを行
うことができるのだ、ということを実感しました。例えばニュージャー
ジー州トレントンの小学校の社会科の授業では、模擬選挙の投票の前に、
児童がブッシュとケリーに扮し、体育館に集まったクラスメイトや親の前
でそれぞれの候補者の実際の政策をまとめたものを演説形式で発表してい
ました。
またカリフォルニア州ロスガトスの高校では、『民主主義クラブ』とい
う文化部が全校を対象とした模擬選挙を主催していました。そのクラブで
は、模擬選挙の投票実施に先立ち、部員を共和党陣営と民主党陣営に分け、
昼休みや放課後に他の生徒に声をかけて自分の陣営への投票を訴えるとい
う取り組みを行っていました。民主主義クラブのメンバーが、真剣に、且
つとても楽しそうに模擬選挙を運営している姿が印象的でした。
私たちが見学したその他の学校の授業でも、模擬選挙の投票をするにあ
たっては入念な事前学習を行っていました。
これらのことから模擬選挙は、生徒・児童たちにとって主体的に政治の
ことを学習するきっかけとなり、また自己決定能力を育成し、権利行使の
重要性や民主主義のシステムを実感できる契機となるので、教育現場にお
いて非常に重要な取り組みであるということを改めて感じました。
将来ミュージシャンを目指しているという高校生は、「僕の周りには、
9.11をきっかけとして政治に関する話題を身近な問題として感じ、考える
ようになった人が多い。模擬選挙は、そんな自分たちの政治に対する想い
を表明できるとてもいい機会なんだ。」と話していました。
●投票結果は?
今回の模擬選挙の投票総数は約400万票。得票率は、ブッシュが52.0%、
ケリーが44.0%、ネーダーが2.3%(実際の選挙ではそれぞれ51.5%、48.5%、
0.35%)となり、実際の選挙と大差ない結果となりました。
●日本でも模擬選挙を普及させよう
私が所属する「Rights」は、「子ども・若者の政治・社会参加を促進す
る」ことを目的として日々活動しており、その活動の一環として国政や地
方選挙の際に模擬選挙を行っています。しかし、2004年に行った『模擬参
議院議員選挙』の参加学校数が21校、投票数は4,826票。日本国内で模擬選
挙が浸透しているとはまだまだ言えません。アメリカの投票数に少しでも
近づけるよう、そして、少しでも多くの日本の子ども・若者に政治に関心
を持ってもらえるよう、Rightsとして日本国内で模擬選挙を普及させるた
めの取り組みを今後とも進めていきます。
現在Rightsでは、模擬選挙を普及させるためのミーティングを定期的に
開催しています。また、直近では今年3月の千葉県知事選挙および5月のさ
いたま市長選挙での模擬選挙実施を予定しています。これらの活動はどな
たでも参加可能ですので、興味をもっていただいた方は、ぜひご連絡くだ
さい。
<プロフィール>
1980年東京生まれ。東京都立大学法学部法律学科4年。2001年特定非営利活
動法人Rights入会。理事、運営委員を経て、2004年4月より現職。卒業後は
電機メーカーに就職予定。
E-mail: info@rights.or.jp
特定非営利活動法人Rightsホームページ: http://www.rights.or.jp/
(模擬選挙の結果は
http://www.rights.or.jp/youth-vote/sangiin2004/ )
アメリカ模擬選挙に関する杉浦正和先生のホームページ:
http://homepage3.nifty.com/sugiuramasa/nspme1.htm
NSPMEホームページ: http://www.nationalmockelection.org/
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2.《第90回 「J.I.フォーラム」の報告》
日本の政治をどうする?
-新人国会議員が大いに語る-
討論者:秋元 司(参)、大久保 勉(参)、岡本 充功(衆)、奥野 信亮
(衆)、吉良 州司(衆)、近藤 洋介(衆)、島田 久(衆)、下田 敦子
(参)、田島 一成(衆)、谷 公一(衆)、辻 惠(衆)、長沢 広明
(衆)、中野 譲(衆)、長安 豊(衆)、西村 康稔(衆)、二之湯 智
(参)、藤末 健三(参)、山本 順三(参)
コーディネーター : 加藤 秀樹(構想日本代表)&元気な学生たち
※ 詳しくは http://kosonippon.org/wp-manager/forum/log.html?no=1106
をご覧ください。
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3.《第92回「J.I. フォーラム」のご案内》
人づくりのしんどさと面白さ
-京大アメフト監督と人事コンサルタントが大いに語る-
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人のしかり方、ほめ方、能力の引き出し方、人と人の組み合わせ方・ぶつ
け方などなど。人使い、人育て、チームづくり、組織づくりのプロお二人
をお迎えします。全く勝てないチーム京大アメフトチームを、4度の日本一
に導いた水野弥一氏と人事コンサルの桑畑英紀氏に、人、リーダー、チー
ムなどについて、タテ、ヨコ、ナナメあらゆる角度から語って頂きます。
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日 時:平成17年2月23日(水)
会 場:銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演:午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者: 水野 弥一(京都大学・アメリカンフットボール監督)
桑畑 英紀(マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティン
グ(株)取締役・次世代リーダー育成塾)
フォーラム参加費:2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費:3,500円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。
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参加ご希望の方は、2月22日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に 参加する 参加しない
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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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4.《お知らせ》
今年は合併の影響もあり地方選挙が目白押しです。その中で数値目標な
ど具体的な政策を記載した、いわゆる「マニフェスト」を用いる候補者が
増えてきました。しかし、まだ公職選挙法という制約が邪魔をしています。
この制約を取り除くことを構想日本は提言しました。是非アクセスしてく
ださい!
http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=224
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◆寄せられたご意見は「読者の声」として以下に掲載しています。
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また、氏名、肩書きは、特にことわり書きがなければそのまま掲載します。
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