【No.183】記者発表&JIフォーラム(1月25日開催)の挨拶
2005.01.28

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記者発表&JIフィーラム(1月25日開催)の挨拶
JIニュースNo.183  2005.1.28
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■■ 目次 ■■
1.《記者発表&JIフィーラム(1月25日開催)の挨拶》
2.《第92回「J.I. フォーラム」のご案内》
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1.《記者発表&JIフィーラム(1月25日開催)の挨拶》
― 106名の市町村長と構想日本が共同で作った教育改革提言について ―
構想日本代表 加藤秀樹
この日は、9名の市町村長(氏名は文末参照)に加えて、教育改革の責
任者である文部科学大臣政務官の下村博文衆議院議員にも出席して頂きま
した。会場には定員の2倍近くの約250人が参加。毎月のフォーラムより長
い3時間もの間、大勢の立ち見の方も含め、熱気と興奮に包まれました。
ご参加頂いた皆様、本当に有難うございました。
当日のやりとりを少しご紹介します。
市町村長からは、まず「現場の声が生かされていない」「方針がすぐに
変わってしまう」など、文科省の行政に対する批判が続きました。その上
で「子どもの教育行政を直接担う市町村に権限(予算、人事など)をもっ
と持たせてほしい」「教育の基準や方針を作る場合、市町村など現場の声
を反映してほしい」などの要望が多く出ましたが、何よりも、「都道府県
の教育委員会が持つ教員の人事権を市町村に移してほしい。そうでないと、
その地域に合った教育ができない」ということが強調されました。長野県
泰阜村の松島村長曰く、「自分の村では給料が一番高いのは校長先生。校
長に1000万円を払うなら、500万円で二人の先生を雇って、いい授業をして
もらいたい。そのように弾力性を持たせるには、人事権を市町村が持つ必
要がある」。現場を担う市町村長の切実さを感じました。下村政務官も、
人事権に関しては、「現場(市町村もしくは学校)が権限を持つことに個
人的には賛成」と市町村長の考えに同調されました。
今の教育委員会制度そのものについては、「不要」「あった方がいい」
の両意見が出ていましたが、私はいずれかを選択できる制度を検討すべき
と考えます。

「国と地方の役割」も大きなテーマとなりました。下村政務官の「お金
は国が出すべき。学力テスト等で評価をして一定の教育水準を維持するの
も国の役割」との発言に対し、犬山市の石田市長から「国が基準を定める
やり方は『蒸留水』を作ること。『各地方の地下水』をかき集めることで
個性が出て、国全体の教育水準も高められる」との反論がありました。こ
のほか、保護者や住民が学校運営に関わる学校作り(多治見市の特区提
案)、義務教育を生涯学習の一環とした高等教育も含めたまちづくり(高
浜市、我孫子市、秋田市)など、各市町村のユニークな活動がたくさん紹
介されました。
さらに、来場者からも、学力向上、「生きる力」、保護者の教育権、地
域の教育力など、今日の教育問題を反映した多岐にわたる質問や意見が出
されました。
市町村長や来場者から様々な試みやアイディアが出されましたが、各地
域で独自な教育活動を行おうとすると「制度の壁」に当たることが多くあ
ります。この教育行政のしくみを、今回発表した共同提言のように「現場
主体」へと変える必要性を、熱気溢れる今回のフォーラムをみても、改め
て強く感じました。構想日本は、子どもに対する教育に大きな情熱を注い
でいる人たちの試みが活きるように、これからも教育制度改革を進めてい
きます。
※構想日本の教育提言に関する詳細は以下をご覧下さい。
http://kosonippon.org/wp-manager/prj/edu/
<記者発表&JIフォーラム参加ゲスト>
下村博文氏(文部科学大臣政務官・衆議院議員)、五十嵐勇氏(千葉県本
埜村長)、石田芳弘氏(愛知県犬山市長)、佐竹敬久氏(秋田県秋田市
長)、西寺雅也氏(岐阜県多治見市長)、 福嶋浩彦氏(千葉県我孫子市
長)、穂坂邦夫氏(埼玉県志木市長)、松島貞治氏(長野県泰阜村長)、
森貞述氏(愛知県高浜市長)、中村卓氏(埼玉県草加市長代理・特区担当
理事)
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2.《第92回「J.I. フォーラム」のご案内》

人づくりのしんどさと面白さ
-京大アメフト監督と人事コンサルタントが大いに語る-
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人のしかり方、ほめ方、能力の引き出し方、人と人の組み合わせ方・ぶつ
け方などなど。人使い、人育て、チームづくり、組織づくりのプロお二人
をお迎えします。全く勝てないチーム京大アメフトチームを、4度の日本一
に導いた水野弥一氏と人事コンサルの桑畑英紀氏に、人、リーダー、チー
ムなどについて、タテ、ヨコ、ナナメあらゆる角度から語って頂きます。
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日 時:平成17年2月23日(水)
会 場:銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演:午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者: 水野 弥一(京都大学・アメリカンフットボール監督)
桑畑 英紀(マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティン
グ(株)取締役・次世代リーダー育成塾)
フォーラム参加費:2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費:3,500円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。

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参加ご希望の方は、2月22日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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