シエラレオネ共和国からの研修「レジリエンス強化のための地方自治体の在り方と市民協働によるまちづくり」のプログラムの中で、構想日本の尾中・田中が講師として協力しました。
●レジリエンス強化のための能力向上プロジェクト
日時:1/16(火)14:00-17:00@JICA東京
主催:国際協力機構(JICA)/受託機関:NTCインターナショナル(株)
内容:自分ごと化会議(事業仕分け)の紹介と模擬仕分け
参加者:シエラレオネの国および自治体の行政官15名
講師の感想:
・模擬仕分けでは、研修生に仕分け人として質問をしてもらったが、出た質問の内容は日本国内でよく出るものと極めて近く「何のためにこれをやるのか?」「他の方法はないのか?」など、行政官(公務)の視点は万国に通ずると改めて感じた。非常に興味深かったことは、日本では「納税者としての立場から、改めて行政事業を考える」ことを伝えるが、そもそもシエラレオネでは「納税者である」という認識が住民にないという、全く違う背景があった点。私がインドネシアで活動する中でも感じていることだが、仕分けの核となる部分は変えずとも、地域や文化背景を考慮して現地に合わせて手法を変える必要がある。他の地域のことを知ることで、改めて勉強になった。何かしらの形で住民協働の一助としたい。(尾中)
・「指標」だけでなく、事業を担当している職員・住民・現場を熟知した外部の人による「議論、対話」を通じて税金の使途の効果を検討する事業仕分けの手法は、色々な国からの支援を通じ各国の事業評価手法を経験している研修生にとっても、初めて知る手法だったとの感想があった。改めて事業仕分けの価値を再発見する機会になった。(田中)