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タイトル::【No.817】「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~ 外伝  シルコストラーダ正式加盟! ~瀬戸内サーカスファクトリー 改めてのスタートライン~」
発行日::2017/07/20
本文:
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  J.I.メールニュース No.817 2017.07.20 発行 

  「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~ 外伝
        シルコストラーダ正式加盟!

~瀬戸内サーカスファクトリー 改めてのスタートライン~」


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【1】<巻頭寄稿文>

「地方からの新しい文化発信 ~現代サーカスのもつ力~ 外伝

        シルコストラーダ正式加盟!

~瀬戸内サーカスファクトリー 改めてのスタートライン~」

    現代サーカスプロデューサー    田中 未知子 

【2】<お知らせ> 

   (1) 第237回J.I.フォーラム  7月20日(木) 本日開催!

       自分ごと化会議 第1弾  「都議会って本当に必要なの?」 

   (2) 構想日本式「住民協議会」

       群馬県太田市で初開催 テーマは「健康づくり」  

   (3) 第5期 現場みらい塾 開講中

      1回だけの単発参加も可能です。
         
【3】<ご紹介>

   (1) アジア初! シルコストラーダに認定! ~記者発表会のお知らせ~

   (2) 中村敦夫のライフワーク 朗読劇「線量計が鳴る」

【4】<報道されない FUKUSHIMAの今(6)>

    福島農地原状回復訴訟 意見陳述書より

  「安全安心な農産物」と胸を張って言えない物、消費者が喜んでくれない物を作ることが、どんなに苦しいのか、東京電力にはわかって欲しいです。

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【1】「 シルコストラーダ正式加盟!

     ~瀬戸内サーカスファクトリー 改めてのスタートライン~」

       現代サーカスプロデューサー    田中 未知子 
    
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このほど、瀬戸内サーカスファクトリーが、欧州委員会認定※のヨーロッパ現代サーカス・大道芸ネットワーク「シルコストラーダ」(シルコ=サーカス、ストラーダ=ストリート)の正規メンバーとして認定されました。

そもそもヨーロッパにおける現代サーカスや大道芸がどんなもので、どんな発展を遂げているか、日本でご存知の方は極めて少ないと思います。

現代サーカスは、1970年代にフランスで生まれ、80年代から90年代にかけてめきめきと成長した「アートなサーカス」で、その潮流でカナダのシルク・ド・ソレイユも誕生したといえば、わかりやすいかもしれません。造形芸術やダンス、演劇、映像などと結びついて自由自在、変幻自在なパフォーマンスが生み出されているのが、こんにちの「現代サーカス」「大道芸」の世界なのです。1980年代からフランスの国家政策の1つとして、外務省、文化省がテコ入れして発展させ、フランスの新たな「お家芸」となりつつあります。

シルコストラーダとは、フランスが発起人となって始めたヨーロッパのネットワークです。現代サーカスや大道芸の創作者、公演を行う劇場やフェスティバルの関係者、創造センターのディレクターたちなど、要するに決定権のある人々の集合体です。その存在は広く知られており、現在30か国90団体以上が加盟し、影響力は拡大しています。

私が「シルコストラーダ」の存在を知ったのは2007年、新聞社をやめて日本初の現代サーカス概説書を書くべく単身フランスに渡り、フランス国立大道芸サーカス情報センター「オールレミュール」で何とか席をもらった頃でした。事務所で仕事をしていると、時折、多くのサーカス・大道芸関係のディレクターたちが集まってきては長々と会議をしています。「あれは何?」と訊くと、「シルコストラーダの会合だよ」とのこたえ。「ヨーロッパの団体か、自分には直接関係がないんだな…」と思ったのを覚えています。

その後、2011年に香川県に移住し、「地域と結びつきながら現代サーカスの作品をプロデュースし、現代サーカスという新しい文化をこの地に育てていく」遠大な思いの下に瀬戸内サーカスファクトリーをスタートしました。

 
その後、なりふり構わず現代サーカスの紹介と創作の仕事を続ける中、2016年にシルコストラーダの担当者からメールが来ました。

「今年の秋に、我々の一行が日本を訪問したいと思っており、あなたの瀬戸内も訪れたいが、コーディネイトをお願いできるか」というのです。

シルコストラーダのメンバーはこの世界の有力なディレクター陣ばかりですから、普段はアポイントメントをとるのも難しい人たちです。そんな人々が日本に来て、瀬戸内サーカスファクトリーの活動を見てもらえる!と、心が躍り、ドキドキが止まりませんでした。
 
そんな彼らの訪問を通してわかったのは、多くが、20年、30年にわたる長い努力と闘いで今の組織をつくってきたということ。いわば、同じ苦労を分け合う仲間なのだということでした。

アジア人である私たちが加入できるとは全く考えてなかったものの、思い切って「瀬戸内サーカスファクトリーがシルコストラーダに入れる可能性はあるのか」と尋ねてみると、「もちろんだ!」と言ってくれたのです。

入会には大量の申請書類とヨーロッパ本部の審査がありましたが、3か月後、念願の承認のメールがきました。

そのメールはこう締めくくられていました。

「入会するだけでは意味がありません。ここで活発な活動をしていくことが、メンバーとして求められるし、そうして初めて、いる意味が生まれるのです。」

私が初めて出席することになるシルクストラーダ全体会議は、11月のスロヴェニア。プロフェッショナル同志が世界の先端の取り組みを、口角泡を飛ばしながら話しあう世界です。そこで、ある意味では異分子の私がどんな役割を果たせるか。次なる挑戦がすでに始まっています。

 ※EUの行政執行機関にあたる欧州委員会が認定するネットワーク

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田中 未知子 (たなか みちこ)

瀬戸内サーカスファクトリー代表、フランス国立大道芸サーカス情報センター日本特派員。2004年、新聞社勤務時代に現代サーカスに出会い、招聘に携わる傍ら、独自に研究調査を行う。新聞社退社後の2009年、現代サーカス概説書「サーカスに逢いたい~アートになったフランスサーカス」を出版。いくつかの芸術祭のパフォーミングアート担当をつとめたあと高松で独立。

2012年に一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリーを立ち上げ、日本に現代サーカス文化発展のための活動を総合的に行う。2012年と2014年、フランス政府招聘により国際サーカス会議に参加。2014年より東京都ヘブンアーティスト審査員。日本各地で現代サーカス作品をプロデュース。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
 info@kosonippon.org
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【2】(1) 第237回J.I.フォーラム  7月20日(木)本日開催!

   政治を「他人事」→「自分ごと」にすることは、今の日本で最も大事なことだと思います。

   是非、ご参加ください。 (加藤 秀樹)

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      自分ごと化会議 第1弾  「都議会って本当に必要なの?」

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東京都議選では、都民ファーストの会が圧勝しました。それでも投票率は51%です。これは、何を意味しているのでしょうか。多くの人が政治に対して言いたいことはいっぱいあるけど、現実には「他人事」になっているのではないでしょうか。

他人事ということは、政治家、公務員に任せっぱなしということ。しかし、任せっぱなしのツケは結局、自分(国民、住民)に返ってきます。加計問題などその典型です。豊洲への市場移転も同じでしょう。

そこで構想日本は、政治を自分たちに取り戻す「自分ごと化会議」を始めます。

その第1回目をJ.I.フォーラムとして、「都議会」をテーマに行ないます。 地方議会は政治の原点、誰にとっても身近なはずです。まずはここから、一緒に考えましょう。

  ◯日 時:2017年 7月20日(木) 18:30~20:30(開場18:00)

  ◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4階「鳳凰」千代田区九段北4-2-25  TEL.03-3261-9921

                 ※場所にご注意下さい

  ◯登壇者:相川 俊英  (地方自治ジャーナリスト) 
    
       津田 大介  (ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)

       原田 謙介  (NPO 法人 YouthCreate 代表理事)

       白井 亨   (小金井市議会議員、小金井をおもしろくする会)

       鈴木 太郎  (横浜市会議員、自民党横浜市会議員団)

       高木 啓   (都議会議員、都議会自民党 幹事長)

       過去、無作為に選ばれて、行政の取り組みに参加した 行方市・富津市・伊勢原市などの住民(10名程度) 

  ◯主 催:構想日本

  ◯定 員:100名

  ◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
                ※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

    ※今回は懇親会はございません。

 ※フォーラムへのご参加は直接、会場にお出でください。(その際に、名刺等を頂戴できればと思います) 

  HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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「自分ごと化会議」とは、構想日本が続けてきた無作為に選ばれた住民が政治・行政に参加する会議の総称です。

トランプ大統領も、豊洲への市場移転、共謀罪法案も政治が「他人ごと」になっていることの現れです。

そこで7月のフォーラムは、政治の「自分ごと化」を全国に広めるための活動の第一弾として行います。

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<今後の日程>

 8月のフォーラム は 8月21日(月)「大麻についてきちんと勉強してみよう」 日本財団ビル2階

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 (2)構想日本式「住民協議会」

  群馬県太田市で初開催 テーマは「健康づくり」
        
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 「健康づくり」という誰もが関心のあることについて、行政が決めるおしきせではなく、住民自身が解決策を考え、議論する場。 
  課題の現状を知り、意見を出し合うことで、住民の意見の行政への反映や、意見が違う住民同士の相互理解が深まる。
  
★今回の取組みの特徴★
 1.市が無作為に選んだ、すなわち一般市民代表の50人が参加
 2.3ヵ月で4回という短期集中で市民の意見を集約
 3.ナビゲーター(論点提示役、第3回のみ参加)として、前行革担当大臣の河野太郎衆議院議員が参加予定

【開催日時】
  第1回: 7月22日(土)13:30~17:00
       (住民協議会概要及びテーマに関する現状把握、分科会長の選任など)
       ※清水市長及び代表の加藤も参加予定

  第2回: 8月 5日(土)14:00~17:00
       (テーマに関して委員が日常生活から感じる課題や解決策を議論)

  第3回: 9月 2日(土)15:00~18:00
       (第2回の議論の取りまとめを参考にしながら、地域の強みや課題について議論を深める)

  第4回: 10月28日(土)14:00~17:00
       (集約につなげるための議論)       

【参加者】 太田市住民協議会委員(太田市民50名)
      コーディネーター(論点整理役、構想日本より派遣)
      ナビゲーター(論点提示役、構想日本より派遣)
      太田市職員

【会 場】 太田市役所 3階大会議室 6階・1階会議室 (太田市浜町2番35号)
      ※会場についてのお問い合わせは、太田市企画政策課企画政策係まで(0276-47-1892)

【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます) ※途中の入退室可、事前申し込み不要

【主 催】 太田市

【協 力】 構想日本

※詳細は、太田市ホームページでもご覧いただけます。
http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0020-001kikaku-kikaku/2017-0710-jk.html

お問い合せ:構想日本 伊藤/町田
TEL:03-5275-5607、email:shiwake@kosonippon.org

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 (3)【 第5期 現場みらい塾 受講生募集中 】

     各回単発の申し込みもできます!

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今年度も現場みらい塾を開講しています。

現場みらい塾は、ハウツー的なスキル中心の従来型の自治体職員向け研修ではありません。自治体のどの仕事にも応用できる「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。

過去4期の特徴として、

 ・自治体職員を中心としながらも多様な参加者がいる(地方議員、メディア、民間企業など)。

 ・受講者がその後プログラムの内容を自分の自治体で実践するケースが多い。

 ・OB・OGが翌年度以降も参加する比率(リピート率)が高い。

などがあります。
行政職員を中心に、議員や民間企業等で働く人などが一緒に半年間議論し、多様なものの見方と知恵の出し方を学び合うゼミ形式のプログラムです。

さらに今期は、NPO法人「NPOサポートセンター」の協力で、現場で活躍するNPO関係者にも参加してもらうことで、同じ事象をさらに幅広い視点から見ることによる多様性の涵養をねらいます。

受講生はこれまでに約100名。問題意識の高いOB・OGとのネットワークも大きい財産です。
自治体職員以外の方も歓迎です。是非お申込みください。

参加受付やプログラム等の詳細は、下記のURLから現場みらい塾ホームページをご確認ください。
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=739

【 第5期プログラム概要 】

 第3回:7月29日(土)10:00~18:00
  講義:「共助の社会づくりと自治体の役割」
    深尾 昌峰 〔(公財)京都地域創造基金理事長・龍谷大学政策学部准教授〕
  実践:「模擬事業仕分け2/チームで体験する」
  実践:「事業シート・プレゼンテーション/発表から体得する」
    伊藤 伸  〔構想日本 総括ディレクター〕

 第4回:8月19日(土)13:00~18:30、20日(日)10:00~16:00
  実践:「グループディスカッション・プレゼンテーション」
    伊藤 伸  〔構想日本 総括ディレクター〕
  講義:「 地方創生の実態 」
    横山  忠始〔香川県 三豊市長〕
  講義:「 自治とは何か 」
    福嶋 浩彦 〔中央学院大学 教授・元消費者庁長官・元我孫子市長〕
  実践:「締めくくりディスカッション」

【会  場】 
  協働ステーション中央(東京都中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2F)
   http://npo-sc.org/

 ※講師や場所は情勢等により変更となる場合があります。また、講義テーマはいずれも仮題です。

【応募資格】 地域をよりよくしたいという情熱を持ち、地域の課題解決と未来創造のために、自ら考え行動する意志のある人

【募集人員】 50名程度
  
【参 加 費】 各日参加:10,000円(税込)/ 1日 ※旅費・食費等は含まれません。

【お問い合わせ】

 構想日本:田中、永由 TEL:03‐5275‐5607、Email:info@kosonippon.org


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【3】<ご紹介>

   構想日本が注目している活動をご紹介いたします。

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(1) ヨーロッパ現代サーカスネットワーク「シルコストラーダ」に、アジア初

  「瀬戸内サーカスファクトリー」をメンバー認定!

        ~記者発表会開催のお知らせ~

<記者発表会概要>

  ◆日 時 7月24日(月)午後3時~4時(質疑応答含め1時間を予定しています)

  ◆会 場 アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ

       〒162-8415 東京都新宿区市谷船河原町15  TEL : 03-5206-2500  FAX : 03-5206-2501
    
        http://www.institutfrancais.jp/tokyo/about/contact/

  ◆登壇者  挨拶:アンスティチュ・フランセ東京、

           田中未知子(瀬戸内サーカスファクトリー代表/現代サーカスディレクター)、

           酒井淳美(世田谷パブリックシアター)

  ◆お問い合わせ  一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 電話080-2977-5469 または080-3265-8505(田中)
 
           メール setouchicircusfactory@yahoo.co.jp
           
           瀬戸内サーカスファクトリー公式HP www.setouchicircusfactory.com

  ◆ご来場ご希望の方は、お名前・ご所属・メールアドレスをお知らせください。
 
             瀬戸内サーカスファクトリー宛:setouchicircusfactory@yahoo.co.jp

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 (2) 中村敦夫のライフワーク 朗読劇「線量計が鳴る」

  原発の町で生れ育ち、原発で働き、原発事故ですべてを奪われた。
  これは天命か、それとも陰謀か?老人は、謎解きの旅に出る。

  ★★★ー上演スケジュールー★★★

  東京公演 7月28日(金) 16時開演
            笹塚ボウル4階ホール  渋谷区笹塚1-57-10(京王線笹塚駅前2分)
            全自由席・2,000円 
            *予約制、70席前後の会場につきお早めのご予約をお待ちしております。
            ご予約・問い合わせ
            笹塚ボウル 03-3374-1300 
                  mail info@sasazukabowl.com

  青森県 青森公演 8月11日(金)13時30分開演 八戸市公民館ホール
           前売券2,000円(当日券2,300円)全席自由 (高校生以下は無料)
           問い合わせ 核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団 0178-47-2321


  広島県 福山市公演 9月9日(土)時間 未定 会場 未定 
            問い合わせ 福山市上演委員会

      広島公演  9月10日(日)14時開演 本願寺広島別院 共命ホール  
            問い合わせ 広島上演委員会 

      この外、十数都市で、上演委員会設立が準備されています。


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<報道されない FUKUSHIMAの今(6)> 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

私は、現在家族3人で、稲作14ha、きゅうり20aを栽培しています。後者はハウスで栽培しています。

私は、2008年3月以降に脱サラして、農業を始めました。目標は、安全安心な「有機農産物」を作って個人消費者に購入してもらう等、客の顔が見える農業を行うことでした。

2011年春は、ちょうど有機農業を開始しようと準備していた時期でした。そんな中、本件事故が発生し、私の田畑に放射性物質がばら撒かれました。

本件事故以降、私の作ったコメを個人消費者が直接購入してくれることはなくなりました。

被告に対し、汚染ビニールの張替やそれに要する費用の請求を行っていますが、被告は「実際にビニールの張替がなされていないこと」を理由として、未だに私の要求に応えてくれていません。
私は「ビニールの張替ができていないのは、およそ300万円もかかる費用を準備できないからである。先立つお金がない者は、損害賠償請求さえできないのはおかしい!」と何度も言っていますが、全く相手にされません。

「張替えさえすれば賠償するのに、張替えができなければ一切賠償しない」という被告の態度は、ただの嫌がらせ以外の何物でもありません。

現在、東京の豊洲市場では、生鮮食品を扱うその地下の土壌汚染が問題となっています。
汚染物質の存在による風評被害の恐れのみで「移転中止」まで論じられているのに、より風評を指摘されてしかるべきである福島が「損害賠償で足りる」等と言われねばならないのでしょうか?

私たち農家は、土から離れて生きることはできません。安全安心な農産物は、安全安心な土壌でしか作ることができません。
東京電力に対し、土壌から放射性物質を取り除くよう命じていただきたいと思います。

以上 渡邉 榮太郎氏 (福島農地原状回復訴訟 意見陳述書より 抜粋)


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