• 読者の声

タイトル【No.802】「志の教育」がアクティブに学ぶ姿勢を育てる ~財界人たちが立ち上げたバッカーズ寺子屋という1つの試み~
発行日:2017/04/06
読者の声

◆ 埼玉大学名誉教授 小野五郎氏(1950/01/01)

極辛口です

どっか違うんじゃ・・・

今の子どもたちに欠けている資質とか現行教育の欠陥の指摘は首肯するものの、何か違和感を感じるところが大です。木村さんには木村さんの志あってのことでしょうから、それはそれで良しとして、木村さんの気持ちに即しストレートに言わせて戴きます。

まず、「戦後教育」という締め括った形で責任を負わせるという、さんざん言い古された姿勢を御自身陳腐だとは思いませんか?

それから、どっかの金太郎アメ政治家輩出の雄弁会とか経済人創設の政治塾みたいな「リーダーシップ教育」は、はた迷惑な思いつき優先の出しゃばりを生み出すのではないかと危惧します。

そもそも今の経営トップたちは、まさに御指摘の欠陥を揃えた「良い子⇒優等生OB」ばかりですよ。そんな上には受けがいいが下に経験を積ませることができなかった=だから今の日本の停滞を招いた連中の話を聞くということは、それを「反面教師にせよ」ということですか?

小生自身、家庭の事情とか体調の問題を抱える前、一度は私塾をと考えたことがあります。
実際、大学教員時代にはゼミ合宿用山荘を建て学生たちと夏冬の一時を過ごし、埼大八重洲サテライトで教室空き時間を使って細々と学外者向けに無償の塾を開設したりしていました。ですから、色々な形で子どもたちに色々な体験の場を提供する価値はもちろん認めるのですが、正直、自分の子どもを預けるのであれば、他の、例えば自然体験塾のようなところにします。

なぜなら、大学時代のゼミ生教育および自身の育児経験に照らして見て、今の子どもたちの成育過程で一番欠けているのは、総じて幼児段階における家庭内体験教育であり、それを埋めてやるのが先決だと思うからです。


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