2021.11.12
生活実感から、市民社会をどう作るのか 第3回『自分ごと化対談ーツルツル世界とザラザラ世界』小説家・平野啓一郎 × 構想日本代表・加藤秀樹 対談動画公開!

コロナ禍で様々な社会問題が顕在化し、行き詰まった日本社会に解決の一石を投じる《自分ごと化対談》シリーズの第三弾です。

今回は、小説家の平野啓一郎氏をゲストに迎え、現代日本の抱える問題や、人と人とのコミュニケーションのあり方など、様々な視点からの対談になっています。

日頃から、ツイッターなどSNSで「公」や「政治」に関しても様々な発言をされている平野啓一郎氏。対談内容が多岐にわたり、かつ凝縮された内容となったため、<前編・後編>でお伝えいたします。

本日は、前編をお届けいたします。

【概要】

今回の対談では、グローバル化、AI、コミュニケーションコスト、教育など、話の内容は多分野にわたります。前編では、『自分ごと化』を利己的に捉えるのではなく、自らの生活実感から「公共」を考える足掛かりにできないか。若者たちが何故政治に深く関わらないのか。「公共」を考えるときにいきなり「国家」へと飛躍してしまい、「市民社会」は置き去りにされていないかなど、ゲスト自身の原体験や生活実感から対談が進んでいきます。是非ご覧ください。

【Chapter1】社会課題を「自分ごと化」するとは

―政策シンクタンク構想日本とは

―政治や法律、みんなのことを誰が考えるのか

【Chapter2】生活実感の中から「国や社会をどうしていくのか」を考える

―怒るアメリカ人 怒らない日本人

―「政治」に関わらずに育つ日本の若者たち

【Chapter3】グローバル化がもたらした地球全体の画一化

―日本人は、何のために企業で働くのか

―グローバル化の功罪を考える

―私たちは本当にコミュニケーションを望んでいるのか-渇望感と面倒臭さ

<後編>は、来週以降お届けする予定です。お楽しみに。

■ 対談シリーズ『自分ごと化対談―ツルツル世界とザラザラ世界』コンセプト:

コロナウイルス感染症拡大をきっかけに、これまで見落とされてきた現代社会が抱える多くの問題が顕在化してきました。私たちは今どう生きたいのか。私たち人間にとって幸せとは何か。構想日本代表の加藤秀樹が、研究、アート、政治、ビジネス、スポーツなど、様々なフィールドで活躍する各界の著名人をゲストに招き「ツルツル世界とザラザラ世界」をキーワードに、格差や貧困から民主主義の危機、地球温暖化など様々な現代社会の弊害の背後に一貫する原因を明らかにし、「世界の仕組み」「日本の仕組み」「私たちの生き方」について議論を行います。戦後の経済一辺倒の社会と、それ以前の日本が培ってきた持続可能な社会の「間」を結び、みんなが幸せになれる社会を実現する為に必要な事を、みんなで『自分ごと化』して考え、実現するためのヒントを探っていきます。

<過去の自分ごと化対談>

第1弾:生命誌研究者・中村桂子氏との対談

『「生き物としての人間」の視点から現代が抱える問題を整理する』(動画URL: https://youtu.be/5cEd33Vbp0I )

第2弾:プロ登山家・竹内洋岳氏

『政治とリアリティ「下山の哲学」に学ぶいま、日本に必要なこと』( 動画URL:https://youtu.be/WZ7oFfP0Y80 )

●対談者プロフィール

■平野啓一郎氏(小説家)

小説家。1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。

これまでの著書

『日蝕』(平成10年 新潮社 芥川龍之介賞)

『決壊』( 平成20年 新潮社 芸術選奨文部大臣新人賞受賞)

『ドーン』( 平成21年 講談社 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)

『私とは何か 「個人」から「分人」へ』(平成24年 講談社現代新書)

『マチネの終わりに』(平成28年 毎日新聞出版、令和1年 文春文庫 渡辺淳一文学賞)

『ある男』(平成30年 文藝春秋 読売文学賞)

『本心』(令和3年 文藝春秋)

■加藤秀樹(構想日本代表)

構想日本代表。慶應義塾大学総合政策学部教授、東京財団(現東京財団政策研究所)理事長、東京大学公共政策大学院実務家教員、京都大学特任教授、京都大学経営協議会委員などを務める。京都大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。1997年、政治家や官僚では踏み込めない政策を「民」の立場から立案、提言そして実現するため退職し、非営利独立の政策シンクタンク・構想日本を設立。これまでの著書に編著書「アジア各国の経済・社会システム」 (平成 8 年 東洋経済新報社)、「金融市場と地球環境」 (平成 8 年 ダイヤモンド社)、「道路公団解体プラン」 (平成 13 年 文藝春秋)、「ひとりひとりが築く社会システム」 (平成 15 年 ウェッジ)、「浮き足立ち症候群―危機の招待 21」 (平成 16 年 講談社)、「行政の事業仕分け」 (平成 19 年 ぎょうせい)。

●書籍『ツルツル世界とザラザラ世界・世界二制度のすすめ』

格差や貧困から民主主義の危機、地球温暖化など様々な現代社会の弊害の原因を整理し、これからの「世界の仕組み」「日本の仕組み」「私たちの生き方」について具体的な事例を交えて、新しい考え方を提案します。http://kosonippon.org/wp-manager/news/2020/1208/

●構想日本YouTubeチャンネル

過去開催した事業仕分けやフォーラム等の動画を公開しています。

https://www.youtube.com/channel/UC7aSgBZNOkoYxmhPrez0HoQ/featured

●撮影・動画編集

ハニーコミュニケーションズ