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地域の課題を「自分ごと化」するコツ ―まずは事実の把握

恵庭市議会の複数会派が協力し、「住民協議会」を実施します。
選挙人名簿から1000人を無作為抽出して案内を送付、応募のあった約15名の市民とともに「ゴミ」をテーマに議論します。

11月5日は全三回のうちの第一回目。
初回は議論をするための基礎となるゴミに関する事実関係を、無作為に選ばれた市民が理解することが目標です。

事実関係の理解はどのように進めるのか。
住民協議会では、まず行政の担当者(今回は生活環境部環境政策課)が説明し、市民や構想日本のコーディネーターが行政に対して質問することで事実の理解を深めます。

無作為に選ばれる市民の多くは、行政の取り組みを普段から注視しているわけではありません。
ですので事実関係の把握は、細かいなところではなく、全体像を掴んでいただけるように心がけています。

例えばゴミでは、ゴミの発生から分別、収集運搬、処理、最終処分、資源化等の流れがどうなっているのか。それらの過程でどこにいくらの税金がかかっているのか。ゴミの発生量はどのくらいで、どのように推移しているのか。というようなことを明らかにしていきます。

恵庭市住民協議会での行政からの説明は次のようなものでした。


【行政からの説明】
・ゴミの分別についての説明。
→燃やせるゴミは紙類、木質系、生ゴミ、燃やせないゴミはプラスチック、小型家電…など。
→新たなゴミ焼却場を建設中なので、ゴミの分別のし方が変わる(燃やせるゴミが増える)。

・ゴミ処理の流れについての説明。
→現在は焼却場が稼働していないので燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、粗大ゴミは全て処理場で埋め立てしている。生ゴミは一部を資源化し他を埋め立て、資源ゴミは資源化している。
→新設焼却場が稼働後は燃やせるゴミと粗大ゴミのうちの燃えるものは焼却場で燃やし、灰を埋め立て。

・ゴミの収集についての説明。
→可燃、生ゴミはパッカー車2台で週2回。不燃、粗大はパッカー車1台で月1回、資源物は3台体制で週1回。
→新設焼却場稼働後は燃やせるゴミが増えるので、収集のあり方は検討しているところ。

・ゴミ処理にかかる経費は年間で8億円(事業系ゴミも含む)。
→収集に3.4億円、埋め立て場が2.3億円、生ゴミの処理が5.1千万円、ゴミ袋の製造が6.3万円、リサイクルセンターの運営費が1億円、他が1.5千万円。
→このうち家庭ゴミの有料袋で出された分(燃やせるゴミ、生ゴミ、燃やせないゴミ)が約4億円。
→この経費の1/3を自己負担(有料ゴミ袋として)してもらう計算になっている。

・資源物については収集に7千万円、リサイクルセンターの運営費が1億円。資源物の売り払い収入が4千万円なので、差の1.3億円が税負担。

・焼却場稼働後は焼却場のランニングコストが増加するため、ゴミにかかる経費が増加する。そのためゴミ袋の料金もそれに伴って引き上げたいと考えている。

(ゴミの量については、議論の中で数字を明らかにしていきました。)

限られた時間の中で、市民に何を理解してもらうのか、そのためにどのような資料を用意してもらうのか。
ここは、事業仕分けを始め様々な地域の様々な課題を見てきた構想日本の腕の見せどころです。

恵庭市での議論は全三回。次回から住民同士での議論が本格的にスタートします。
ぜひご注目ください。

 ― 開催概要 ―
【日時/会場】
 第一回(終了):11月5日(日)13:30~16:30  恵庭リサーチビジネスパーク 3F 視聴覚室
 第二回:11月19日(日)13:30~16:30  恵庭リサーチビジネスパーク 3F 視聴覚室
 第三回:12月2日(土) 9:30~12:30  恵み野会館 2F 集会室1

【参加者】
 ●無作為に選ばれた1000人の中から応募のあった約15名の市民
 ●恵庭市議会 議員6名
 ●コーディネーター(議論の整理役):伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)
 ●ナビゲーター(論点の提起役):第二回 調整中、第三回 調整中

【入場料】無料(事前登録不要、途中入退室可、どなたでも傍聴できます。)

 お問い合せ:構想日本 伊藤/田中
 TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org