構想日本

行政事業レビュー:学生インターンの傍聴記

行政レビュー2016

6月17日(金)に行なわれた平成28年度農林水産省行政事業レビュー公開プロセスにインターンとして会場で実際に見学させていただいた。公開プロセスでは、「水産基盤整備事業」、「産地リスク軽減技術総合対策事業」、「トレーサビリティ対策事業」、「収入保険制度検討調査費」、「食品の品質管理体制強化対策事業」、「森林・山村多面的機能発揮対策」、「小水力等再生可能エネルギー導入推進事業」の全7事業について議論された。

「森林・山村多面的機能発揮対策」では、

議論として、
◯非経済的森林の手入れはどうするか。
◯地方の中には国の補助金に頼らず行っている事例もある。
◯多面的機能とはそもそも何か。整備してどのような機能が上がったか。
◯地方自治体が主体的にやるべきで、国は補助事業として行うべきでないか。
◯国が関与する以上、一定のレベル以上の保全の質を維持するべきではないか。

私が最初にレビューシートを読んで考えたことが2点ある。1点目は、アウトカムがなぜ5500haと設定されているのか。根拠を示すべきだと思った。2点目は、「事業部管部局よる点検・改善」の中の「事業の目的が国民や社会のニーズを的確に反映しているか」という項目で、「平成28年度は予算額を上回る要望があり、ニーズの高い事業である。」という記述があったが、国が補助金を出すといって喜ばない組織はないので、ニーズが高いこととはイコールにならないと思った。

各事業の担当者は外部有識者からの質問に対して、答えを濁しているように感じた。本来は国民に分かってもらえるように説明しなければならないと思うが、言い訳をしているようすら見える場面もあった。

レビューシートについて、記載内容は専門用語が多く難しかったため理解するのに時間が掛かった。国民に分かってもらうためにはもう少し簡潔に平易な表現にすることが必要だと感じた。また事業の担当者は、統一フォーマットであるレビューシートではなく独自の資料を用いて説明していた。レビューシートがまだ活用されていないと感じた。

各省庁の事業内容や予算の使われ方が、国民に公開されることは良いことだと思う。このような機会を無駄にしてはいけないと思った。自分も日本の一国民として、国の事業がどうなっているかを把握し、日本の借金について考えていかなければいけないと思う。

構想日本インターン(法政大学経営学部3年)

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